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Afterword to the Newsletter: [Pen Relay]
  秋田市医師会報のあとがき「ペンリレー」のご紹介です。
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秋田厚生医療センター 柴田 聡
 清和病院の藤枝理事長が執筆した10月号のペンリレーは、いつもながらの臨場感あふれる文章でした。藤枝先生に「素晴らしい!」とメールしたところ、1時間後に『ありがとう。では次お願い』とキラーパス。素晴らしいペンの渡し方に降参し、バトンを受け取りました。藤枝先生は大学同期で、部活も一緒という“部活つながり”。そこで今回は、私の部活などの「課外活動歴」をいくつか紹介します。
 初めての課外活動は1970年頃。能代市立渟城第一小3年生だった私は、友達に紹介され、少し離れた町内の、ちょっと胡散臭いお兄さんが運営している「日本パトロール協会」に入会しました。会員は小学生ばかり10人ほど。入会金の50円を支払って受け取った会員証は予想以上にちゃんとしていて、本格的だ!と思ったことを記憶しています。活動内容は、自転車で町内をパトロールすることなのですが、側から見ると“小学生がチャリで遊んでる”だけなので、当然何も起こりません。あっという間に飽きて参加しなくなり、自然退会になりました。結局、今で言うところのニート的な若者に、近所の小学生が小銭を巻き上げられた一件なのですが、本当は実在の団体だったのでは、と思いたい自分がいます。実は自分も日本パトロール協会に入会した!というかたがいらしたら、ご一報ください。
 中学の3年間は毎年異なる活動をしていました。秋田市立高清水中1年生の時はバスケットボール部に所属。プレー歴も、持って生まれたセンスもない私は、レギュラー候補グループには選抜されず、基礎トレに明け暮れる毎日。でもそれが良かった。私の運動能力の基礎はこの一年で形成されました。部活は週6日で休みは月曜のみ。帰宅後、NHKの磯村尚徳氏が司会を務める“ニュースセンター9時”をみながら夕食を摂る毎日でした。基礎トレのメニューは、学校(秋田城跡のあたり)から聖霊短大方向に坂を下り、新国道にぶつかるまでの往復約2kmの坂道ランニングと上下肢・体幹の筋トレ。キツかったけど鍛えられました。練習中は飲水禁の時代でしたから、練習終了とともに水飲み場までダッシュ。練習よりも激しいダッシュでありついた“あの水道水”はどんな名水よりも美味しかった!トレーニングの効果は抜群で、それまで運動系行事で上位に入ったことがない私でしたが、持久走で陸上部男子、野球部男子に続くクラス3位になりました。ただ、肝心のバスケットは全く上達しませんでした…。
 親の転勤に伴い、2年次から男鹿市立北浦中学校に転校。当時は全校生徒数約300名。しかし、数年前に県教育庁主催の「がん教室」で母校を訪れたところ、全校生徒数は僅か十数名に激減。そして今は、男鹿南中に吸収され、生徒はスクールバスで船川に通学しているようです。私が暮らしていた社宅は北浦漁港から歩いて15秒の近さでして、ハタハタ最盛期の夜は賑やかで眠れませんでした。漁師さんよりも港に近い場所に住んでいたということもあり、2年次の1年間はほぼ毎日釣りに明け暮れていました。それでも、地元の子、特に漁師さんの息子との実力差は歴然。ほぼ同じ場所で同じ餌で釣っているのに、釣果が倍以上違いました。
 3年次は軟式テニス部に入部。漁師町の文化なのか、全ての部活において上下関係は皆無で、全員が全員をあだ名で呼び合う、敬語が存在しない世界でした。嵐の中のハタハタ漁は常に危険と隣り合わせであり、年齢による上下関係ではなく、一人一人が対等に連携できる関係が必要だったからかもしれません。ただ、自分は3年生で入部したので、単に後輩からタメ口で話しかけられる上級生を経験しただけでした…。同級生のK田君は魚屋の息子で柔道部の有力選手。テカテカのリーゼントが似合う“突っ張り少年”でしたが、根はいい奴。A商業のレスリング部に引き抜かれましたが、厳しい上下関係に耐えられずに退学したと風の便りでききました。また、一緒に釣りに行った漁師の息子H山君は、今は釣船をやっていて、毒舌船長で結構有名のようです。お客さんが医師とわかると、「秋田厚生の柴田って知ってるが?あれは俺の同級生だ」と言われるそうです。釣りに関しては、「それダバ全然ダメだ」など、かなりキツイことをズバズバ言っているようですが、上級生をあだ名で呼び、タメ口で話しかける文化圏で育ったせいであり、悪気はまったくありません。どうかご理解のほど、よろしくお願いいたします!
 高校入学とともに親元を離れ、保戸野すわ町で下宿生活を始めました。そこで暮らすのは野球部員2名と私(新聞部)の計3名。この下宿で暮らすことは、ある意味、部活以上にキツかったので紹介します。まず、お米が臭い。朝炊いたご飯を“おひつ“にうつし、そのまま室温で放置して夕食に出すのですが、部屋干しした洗濯物のような匂いがするんですね。梅雨時から夏にかけてがひどかった。耐えかねて下宿のおばさんに申し出ると、おばさんは困った顔をして、「においを嗅がないで食べればいいでしょ」と画期的な解決法を即座に提示してくださいました。北浦の2年間、連日の海鮮料理で豊かな食生活を送っていた私に、この「臭い飯」はキツかった…。さらに、お風呂でも事件が勃発。ある日、入浴しようとして、浴槽を見ると、茶褐色の何か、もやっとしたモノが、まるでプッチンプリンのカラメルソースのように浴槽の底に沈殿しているではありませんか…。おそらくこれは野球部諸君の数日間の激しい練習の成果である泥や老廃物が沈澱しているものと判断し、おばさんに申し出ると、おばさんは困った顔をして、「かませば見えなくなるでしょ」とこれまた画期的な解決策を即座に提示してくださいました。さすがに「かまして入る」ことはしなかったはずですが、どのようにその場を切り抜けたか、記憶にありません。他にも色々な出来事を経験しましたが、文字にして公開するのが憚られる出来事もあるので、これくらいで。
 大学では藤枝先生と同じバドミントン部に入部。バドミントンはさほど上手にはなりませんでしたが、諸般の事情でキャプテンに就任(1984年秋?1985年夏)。競技自体では活躍できなかったので、かわりに、二つの新規事業を立ち上げて部活に貢献しました。一つは住所と電話番号の羅列だった部員名簿を、エンタメ要素がある、読んで面白い名簿に切り替えたこと。このエンタメ系名簿は、少なくとも数年前まで、35年ほど続いていました。
 もう一つは、岩手医科大との定期戦の創設です。S先輩が岩手のGさんと飲みたいから、という理由で始めた定期戦ですが、35年経った今でも続いているようです。切っ掛けは何でもいいから、とにかく始めることが大切と学びました。
 卒業後、選手時代の実績(東医体連覇)とOB会の実務で圧倒的な存在であった中通総合病院松田淳先生の急逝に伴い、バドミントン部OB会事務局を継承しました。松田大先輩の域には遥か遠く及ばないものの、細々とOB会活動を続けています。OB会主要行事の一つが「教授就任を祝うOB会」です。高橋勉教授(松田先生開催)、南谷佳弘教授、三島和夫教授の就任を祝う会は適切なタイミングで開催できましたが、宮腰尚久教授の会はまだできていません。次年度までに、宮腰先生を祝うOB会を開催し、OB会事務局のバトンを次世代に渡したい、と思案中です。


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