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Afterword to the Newsletter: [Pen Relay]
  秋田市医師会報のあとがき「ペンリレー」のご紹介です。
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秋田赤十字病院 齋藤 芳太郎
  研修医時代にお世話になりました呼吸器内科の北原先生より、ペンリレーのバトンタッチを頂きました。秋田赤十字病院呼吸器外科の齋藤と申します。昨年に医師会に入会させて頂きました。現在、コロナ騒ぎで緊急事態宣言が出されようかというときに本原稿を作成しております。気持ちも生活も落ち着かない中、これが出稿される5月には感染拡大に歯止めがかかっていることを望んでおります。
  今年で36歳となります。大学で秋田に来てから人生の半分を秋田で過ごすようになり、自己紹介も兼ねて、秋田に来てから出会った自分とアルコールの話をさせて頂きます。
  元々千葉県出身であり、母がマタギの里で有名な阿仁の出身であったことから秋田大学医学部を志望し入学致しました。さとみ温泉の大学入学後の説明会で、人生で初めてのアルコールを頂き、前後不覚になりました。口当たりのいい酎ハイをガンガン飲んだようで、飲み会の初めくらいからほぼ記憶がありません。翌日はその当時の教授陣の宿泊部屋で目が覚めました。翌朝のガイダンスは男子の部屋で行われるため、親切などなたかが私を移動してくださっていたようです。昼近くに目が覚めて、出席番号一つ違いの同級生とともに、二日酔いで青い顔色がさらに青ざめました。もちろんガイダンスには出席できませんでした。
  大学では部活の先輩後輩や友人たちと飲む機会が多く、ビールが大好きになりました。基本的にはおいしいものをいっぱい飲み食いするのが大好きな性格なので、ビールも大量に飲みたい人間です。ところが、時々ガス、稀に電気が止まるような貧乏学生生活を営んでいたため、ビールなんか頻繁には飲めません。代わりに飲んでいたのはその当時に丁度発売開始した第三のビールです。今はだいぶ味も良くなってきましたが、当時は味がまだまだ悪い。発泡酒も、ビール果汁焼酎割のにおいがまだ強く、友人とまずいまずいと言ってそれでも大量に飲んでいました。つまみは大量に作った肉なしカレーとか、永谷園のお茶漬けふりかけパスタとか、素そばとか。時々缶詰、安売りの際に大量購入した冷凍食品など。今考えれば栄養バランスのかけらもありません。夏は窓を開け放ち第三のビールをあおり、冬はこたつでぬくぬくと。ライフラインよりエンゲル係数にお金をかける性格で、それは今も変わりません。
  学生時代は他の酒に回すお金もなかった影響か、ビール以外のものはあまり好みませんでした。特に嫌いな酒は日本酒とワイン。理由は学生時代の部活で、今となってはとんでもない飲み方で大量に煽ったのがその二種類だったせいだと思います。やまやの超安い一升瓶と、紙パックもしくは変な瓶に大量に入った安ワイン。二日酔いもひどく、当時は思い出すだけで具合が悪くなりました。
  学生時代の6年間はほぼビールだけで過ごし、秋田赤十字病院での研修2年間を開始します。働き始めると自分の自由に使えるお金が増えますし、いろいろなお店を知っている諸先輩方に連れて行っていただくことが増えまして、アルコールの趣向の幅が徐々に広がりました。特にお世話になりましたのが消化器外科の若手の先生方。当時は平日週末関係なく声をかけて頂いて、かつ半ば集る様にして、学生時代ほぼ縁のなかった川反や山王といったところに連れて行っていただきました。それまで触れることのなかったウイスキーやカクテルなども飲むようになり、大変楽しい時間を過ごせまして感謝しております。
  この頃に好きになってきたお酒は芋焼酎です。時は空前の芋焼酎ブームで、プレミアム焼酎と題して魔王、佐藤、森伊蔵などに凄まじい高値が付いた時代より若干下った時代でした。その時妻と知り合い、妻がその時によく飲んでいた芋焼酎を貰って飲んでみたところ、時代遅れにもドハマりしました。最初のビールは譲りませんが、次以降は焼酎、みたいに飲み方が変わりました。今も時々飲みますが、濃いめ、甘めの味付けの料理にとても合うと思います。一升瓶で買うと飲み切るのは大変ですが、他のアルコールと違って、瓶を開けてからさほど味が落ちにくいのもいいですね。多少の味の変化はあるのでしょうが、個人的には気になりません。ただし、残念ながら麦と米焼酎は未だにあまり好みません。良い米焼酎をもらったことはあるのですが、どうしても日本酒+焼酎感を強く感じてしまいます。これもそのうち好みが変わっておいしく感じる日が来るのでしょうか。
  初期研修医が終了して次に赴任した先は由利組合総合病院外科です。ここでは同期や諸先輩方とよく飲みに行きました。由利地域は漁港が近く、そこら辺の飲み屋でも魚介類が安くおいしい場所でした。由利地域でハマったのはようやく日本酒です。秋田に来てから8年以上日本酒を好まず過ごしてきたわけです。由利地域も酒造がいっぱいある地域ですので有名な斎彌酒造始め、たくさんの酒造があります。日本酒は毛嫌いしていたのですが、ある時に外科部長と一緒に行った飲み屋で、とりあえず飲んでみろ!と言われて飲んでみて目から鱗が落ちるようでした。今まで飲んでいたのは何だったかと思うくらい味が違います。一○飲みするような酒とは違うわけですから当たり前です。最初は辛口でないと飲めず、甘口の秋田の日本酒はあまり好まなかったのですが、数年後には秋田の日本酒大好きに変わっていきます。当時結婚式の準備のため、なるべく支出は抑えて近くの酒屋で日本酒を買いあさるようになりました。その当時特に好きだったのが、秋田県立大学と酒造がコラボレーションして作った「究」というお酒です。安くてとても飲みやすい!4合瓶で1000円ちょっとで買えました。今は秋田市内だとあまり見ないのですが、今もどこかにあるのでしょうか。また飲みたい酒のうちの一つです。日本酒好きのまま由利本荘から大曲に転勤となり、ここで一晩で二升五合飲んだそうです。全く記憶にございません。
ワインも今は大好きになりました。これも妻がきっかけだったような気がします。妻と記念日に行ったフレンチで、試しに頂いたワインがとても美味しく、そこから大好きになりました。安物ではなかったと思いますので、やっぱり値が張るものは美味しいのでしょう。ワインに関しては、その後安物でも十分美味しく感じるようになりました。貧乏舌ですので、高いものも安いものも美味しくいただける反面、うんちくは全く語れません。国や品種での好き嫌いがないので、どこで何を飲んだのかさっぱり覚えられず、覚えなくても困りません。ワインとは一期一会で過ごしています。
  以上、酒飲みのキャパシティが段々広がっていった話でした。飲める種類が増えましたが、飲める量は年々少なくなっています。今は子供が小さく、かつ妻もまだアルコールが飲めませんので、あまりあちこちに飲み歩いたりは出来ません。子供が大きくなったら、家族で行ったり、そのうち子供と一緒に飲むことを楽しみしながら過ごしております。
  次回は、研修医時代の一つ下の後輩、秋田赤十字病院消化器外科の小棚木圭先生にお願いしました。


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