この写真（写真１）は秋田組合総合病院４階の医局からみた太平山（標高1170m）の山影です。オアフ島のダイアモンドヘッド（標高232m、写真２）に似ていると思いませんか。私は３年前、恥ずかしながら初めて行った外国、ハワイに行って以来、すっかりハワイフリークになってしまいました。 今では廃止されてしまった、ＪＡＬのボーイング747のエコノミーに８時間拘束され、あまりにも古めかしいホノルル空港の外に出たときの、あの心地よい風。あの風こそ、ハワイの一番の魅力だと思います。貿易風なのだそうです。どこにいても木陰に入れば、この風を味わうことができます。明け方ビーチに出て、その風にあたりながら、ダイアモンドヘッドから昇る朝日を眺めれば、いやなことをすべて忘れられます。ガイドさんから、是非、ダイアモンドヘッド登ってみて下さいと勧められました。翌年、それを達成すべく、もう一度ハワイに行きました。ハワイでは、サンダル履きで一日中過ごすことができますが、わざわざスニーカーを持参しました。しかし、早起きすることができず、悲願は達成できませんでした。 初めてハワイに行ってからは、ハワイに関連したテレビ番組（ケーブルやＢＳデジタルでよくやっていました）や書物を徹底的にチェックして、特に食べ物に関しては猛勉強しました。しかし現地では、なかなか勉強した通りにはいかず、結局、プレートランチ（いわばお弁当）やピザばかり食べていました。プレートランチはいろいろな所で食べることができますが、ノースショアのエビは、是非食べていただきたいもののひとつです。バターとガーリックの風味がたまりません。日本に帰ってきてまねをしてみたのですが、なかなかあの味になりません。「ヒロシ」という焼き肉屋にも行きました。芸能人御用達のお店です。予約せずに行ったら、初めは変な顔をされましたが、無事お店にはいることができました。たいへんおいしいお店で、また行きたいと思います。たまたま武蔵丸親方が来ていました。この次は、郷土料理の「ポイ」に挑戦したいと思っています。ただし、ハワイの食べ物は、量がやたらと多いので、人数分の食べ物を注文すると、とても食べきれません。少なめにたのむことが、ハワイの食べ物をおいしくいただく秘訣です。残ってしまったら、お店の人に、May I have it to go？ と言ってみましょう。 一昨年、ハワイのウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロが、娘の通う広面小学校に来てくれました。ハワイのジミヘンの異名を持ち、映画「フラガール」の音楽を担当したことで有名です。しかも、娘が英語でお礼をする役に抜擢されてしまったのです。これもなにかの縁でしょうか。 太平山がなぜダイアモンドヘッドに見えるのか。夜中にお産で呼び出された帰り、ちょうど日の出に当たったことがありました・その時、ダイアモンドヘッドに見えてしまったのです。夜中に呼び出されるのはつらいけれども、がんばって、また本物のダイアモンドヘッドを見に行こう、と自分を励ましていたのでしょう。 次回は私の同級生であり、手術の時にいつもたいへんお世話になっている、秋田組合総合病院麻酔科の、東海林圭先生にお願いしました。
ペンリレー
秋田市医師会報のあとがき「ペンリレー」のご紹介です。
2024年度
