忘年会、正月、新年会の季節。恥ずかしながら呑み助として何だか心躍る季節。以前、本欄に寄稿したときは「趣味なき男」と自ら嘆いたが、考えてみると成人以降(のはず)ではあるが、ずーと継続してきたことがあった。今もここで嗜んでいる「酒」のことです。「趣味」とは違うかもしれない。もちろん酒のウンチクを語れば遥かに凄い方も多くいらっしゃるだろう。私など貧乏性なので高い酒は買わないしワインに詳しいわけでもない。しかし飲んできた量や費やした時間についてはそれなりかなと思っている。 学生時代なら対外(女子)コンパがあれば積極的に参加した。手形あたりの喫茶店を利用することが多く、大概はサントリー・ホワイトの水割りで、食べ物は唐揚げやフライドポテトが相場。いかに場を盛り上げるかに皆心血を注いだものだ。そういえば、区画整理前の手形山崎にはその名も「やまざき」という今はなき居酒屋があり、好物の砂肝塩もここで覚えた。国家試験勉強追い込みの頃はサントリー・レゼルブという安いワインを、毎日勉強後の寝つきをよくするため、自分へのご褒美として愛飲した。 就職した頃はまさにバブル期で、頻繁に病棟の看護師さんを誘って飲みに行った。そのあと北海道旭川市に3年間赴任したが、三六(三条六丁目)という繁華街があり、忘れられぬ店が多い。なかでも「馬場のホルモン」にはよく通った。ネットで探すと今もあるらしい。下処理された塩味ホルモンと玉葱が七輪とともに供されるのだが、これでビールや焼酎をやるのが最高だった。秋大に戻り学位実験をしていた頃は毎日帰りが深夜になるのだが、そのまま大人しく眠ることができず、大学院生のK先生と広面界隈の居酒屋で一杯やらねば気がすまなかった。今は禁制のレバ刺しをよく肴にした。このK先生も凝り性で、漫画「BARレモンハート」を愛読し、デメララという度数75%のラム酒を手に入れて、二人でぶっ倒れたことがあった。 結婚してからも、家内には白い目で見られながらも晩酌、家飲みは続けている。今はさすがに待機番のときは飲まないので、4日に1回程度が休肝日となっているが、これがちょうど良い。 宴会では大人しくしているつもりだが、内向的なためか飲むことや食べることだけに集中してついペースが速くなり、いつの間にか出来上がってしまう。が、やや陽気にはしゃぐ程度で他人に迷惑をかけるようなことはしてこなかった?と思っている。 人はなぜ酒を飲むのだろう。私の場合、単に酔いたいというわけではなく、食いしん坊なので食べることとは切り離せず、それは楽しく飲んで食べるという一種の「遊び」「癒し」であり、自らを解放してリラックスするための行為であると思っている。一日を終える儀式みたいな感じである。明日あるという保証はないのだから今日は今日で完結したいという思いである。健康を害さない範囲で(ここが難しいのだが)、楽しく続けていけたらと思っている。
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