本会報6月号の巻頭言(聴打診)で秋田市医師会が導入した安否確認システムは半年が経った令和7年5月時点で登録者数は医師会会員の27%にとどまっているとのことでした。という私も未登録者で、この原稿を書くのを機に登録を行いました。アプリ登録億劫症で、一番の要因はパスワード設定が障壁になります。使い回しはしないようにとは言われるものの、これだけログインに溢れている時代になってしまうとパスワードに埋もれてしまっています。最近では多認証システムによりパスワードだけではログインできなくもなってきています。またメールアドレスの登録によりパスワードの再設定が以前に比べて容易になっていますので敢えて覚えられないようなパスワードにして、あまり使わないものは毎回再設定を行ったりもしています。パスワード管理アプリまで登場しておりますが、そのためのインストールとパスワード設定とキリがありません。当医師会安否確認アプリですが、会報等で登録方法のアナウンスはあったことは記憶していましたが、今となってはすぐに見つけ出すことはできず、医師会事務局から教えてもらいながら無事登録完了しました。あとはこれが役に立つようなことが起こらないことを願うのみです。 緊急時の連絡方法で今でも記憶に残っていることがあります。県南の病院に勤務していた時に長期で入院している患者さん(小児)の容体が急変し、唯一の身寄りである父親への連絡が必要となりました。当時携帯電話はもちろんなく、ポケベルも日常生活内に普及してはおらず、連絡手段としては固定電話か公衆電話しかありませんでした。しかし、公衆電話はこちらからの連絡を受けとる手段ではありませんので、家にいないと連絡がつかないということが当たり前でした。平日の日中のことのため自宅には不在で、ダメもとで役場へ相談したところ職員の方が手分けして町内を探し周り農作業中の父親に連絡を取ってもらうことができました。恐らく役場の方はある程度どこにいるのかは知っていてのことだったと思います。その当時もインフォームドや個人情報ということはありましたが、今ほどのことではなく、良かれと思ったことを行動にしやすい時代でした。 秋田県民が県民なら誰もが知っている安否情報は、小中学生の修学旅行のTVコマーシャルでしょう。新型コロナウイルス感染の流行で修学旅行が中止となったことに伴い、このコマーシャルも一時見ることができない期間もありましたが、また復活しています。今は不審者や熊の目撃情報が即座に一斉メールで連絡が来ることを考えると、このコマーシャルはもはや安否情報が目的ではなくなっているとも思われます。基本的にどのようなことが生じようともCM内容が変わることはないでしょうし。
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