コロナ禍の影響で、今年の休日は自宅で過ごすことが多くなった。ごろ寝しつつタブレットでSNSの動画を眺めることが日課となった。驚いたのはアップロードされている動画のバラエティに富んでいることだった。ジャンルでいえば、私が好きな車、釣り、鉄道（隠れ鉄分高いです(笑)）だけでなく、食べ物、歴史、お笑い、旅行、キャンプ、動物などなど、あらゆるものが動画として紹介されている。また、同じジャンルでもあるテーマに特化したとがった動画があふれている。鉄道でも、寝台特急にひたすら乗るもの、秘境駅に行ってみた、終点駅を探検してみた、とか。釣りでいえば、一種類の魚を追い求めて日本全国を渡り歩くもの、同じ場所に１年間通い続ける、とか夫婦で釣りするもの、とか。自分の車を釣りの基地として寝泊まりし、釣りしつつ日本一周なんていうのもある。なかには安眠できます、とか開運の効果をうたっている動画もあり、一種のカオス状態となっている。なるほどデジタルネイティブ世代が魅了されるわけだ、と妙に納得させられるとともに、高いクオリティの動画を作成している人たちの情熱に感服している。最近のお気に入りは料理ものである。その動画を見ていると、作る楽しみと食べる楽しみを同時に疑似体験できる。動画ではみんなが簡単そうに料理を作っているおり、自分にもできるかもしれない、切り方や焼き方のニュアンスも動画だからわかるし、と何度が挑戦してみた。ところがこれがまぁ、難しいのなんの！良い素材の選び方、実際の切り方、お湯から上げたり焼き上げるタイミング、味付け等々。料理はいかに段取りと経験が大切か痛感した。一品作るのだけでもこれだけ大変なのに、一遍に何品もなんて～、とふとわが食卓を振り返ると、いつも当たり前のようにおかずが三～四品並んでいるではないか。これ作った人、マネージメント力ありすぎ！そう、その人の名は主婦である。主婦のマネージメントは料理に限らない。掃除、洗濯、子育て、急病人の世話、急に変わる家族の予定を調整する、けんかの仲裁？etc…。自分であればこれだけのマルチタスクを遂行できるだろうか。できるとすれば半年？いや１か月？自信がない。うーん、主婦スゴすぎ。兼業主婦となればここに仕事まで加わるのだから、超人としか言いようがない。そういえば運命的に出会い（自分で書いて気恥ずかしい）、縁あって人生のチームを結成した我が妻はこのマルチタスクを四半世紀続けているのである。四人の子沢山だったからさぞ大変だったろう（妻からは、私は五人目の手のかかる子供と思われているようだが）。これまで出来ていなかったが、銀婚式イヤーとなる本年こそ、妻に感謝の気持ちを伝えようと思う。
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春夏秋冬
秋田市医師会報のあとがき「春夏秋冬」のご紹介です。
2024年度
