医療を取り巻く環境は、年々厳しさを増し今年は診療報酬の改定の年にも当たり先行きがますます不透明になってきたように思えます。自民党や医師会がかつてのような力を失いつつある現在、真のリーダーを求める声が聞こえます。簡単にはいかないことは分かっていながらこのようなリーダー待望論が出るのはある意味末期的なのでしょうか。経営の心配をしながら忙しい日々を送ることはストレスを溜めるだけなのはわかっていることで すが、皆様もどうかご自愛ください。 さて、忙しい日々の仕事から心身ともに解放してくれるひとつが趣味の世界だと思います。本会報でもたびたび趣味に関する記事が登場しますが、趣味に関する記事は原稿の集まりもいいし、よく読んでもらえているようです。これからも原稿依頼がありましたらテーマにかかわらずよろしくお願いいたします。 と言う事はさておき、趣味を生活にどのようにかかわらせているかは人それぞれですが、思わぬところで同好の士を見つけるのは見知らぬ土地で偶然であった友人のような、うれしさというか安堵感というか何とも言えぬ気持ちになります。自分も実は先日、偶然にも同好の士を見つけてしまいました。その人は何気なく診察室に入ってきました。看護婦にうながされて持ち物を脇のかごへ入れました。型どおりの問診の後、診察、処置にうつり、さらにムンテラヘと進むとき、ふと目が脇のかごに向いてしまいました。するとなんと言うことでしょう!そこには「スケール○○○○○ション」の本が…。その瞬間、思わずその人の手をとり、「ありがとう」といってしまいそうになりました。はやる気持ちを抑えて診察室を出て行く姿を見送りながら、こんなところにもいたんだと感慨ひとしおでした(オーバー)。 本来、趣味というのは人知れずひっそりと楽しむものと心得ております。だからといっていかがわしいものではなければ絶対秘密にしておくようなものでもありませんが、他人に話したところでマイナーな趣味の場合は「へ一」とか「ほ一」とかで終わるのはまだましで、たいていは「まだそんなことやってるの」なんていわれるのがオチなのです。マイナーな趣味を持っていると思っている皆さん、もしかするとどこかでひっそりとあなたを応援している人がいるかもしれませんよ。メジャーな趣味に鞍替えせず健康のためにもひっそりとがんばりましょう。
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