掲載日:2022/02/01 |
|
氏 名 |
小玉 鮎人 |
|
職 種 |
作業療法士 |
|
所 属 |
秋田大学高齢者医療先端研究センター |
|
趣味・特技 |
DIY |
|
ひとこと |
講話や運動教室、訪問リハビリのご依頼お待ちしております。 |
|
|
私から多職種へのメッセージ
|
川元地域包括支援センターの遠藤様からバトンを受け取りました、秋田大学高齢者医療先端研究センターの小玉鮎人と申します。遠藤様には時に無茶ぶりもありますがいつも住民の方だけでなく地域の現場で活躍されている多職種の方との架け橋にもなっていただいており、感謝しております。 さて、私が勤務している高齢者医療先端研究センターですが、秋田県の健康寿命日本一を目指して、秋田県、県医師会、秋田大学による三位一体の取り組みとして高齢者のための健康づくりを推進しています。私自身は認知症やフレイルを専門として、県内のMCIやフレイル有病率の調査や認知症治療に関する研究を本業としております。本学に赴任する前は、作業療法士として医療機関や介護施設に20年弱勤めており、その中で軽度から重度認知症に至る方まで、ケアやリハビリテーションを試行錯誤しながら実践していました。整形外科疾患や中枢神経疾患の患者さんに関しては、急性期からプロトコールが確立されている一方で、認知症の患者さんに関しては一貫とした対応や治療が未だ解明されていないことに痛感しておりました。このような状況下で、当センターでは認知症の予防や治療薬の効果検証をするための「オレンジレジストリ」といった国内最大のデータ収集を2018年から行っており、4年目を迎える今では、秋田県内の高齢者1153名(R4年1月現在)が参加されています。秋田市に関しては、昨年参加された方の4%がフレイルに該当していましたが、国立長寿医療研究センターがまとめた昨年の全国平均8.7%に対して良好な結果です。とくに近年の新型コロナウイルス感染症による活動自粛が世界各国でフレイルの急激な増加傾向を助長して、日本でもいわゆる「コロナフレイル」の問題が深刻化されている中で幸いにも秋田県ではそのような影響をさほど受けていないことが分かっています。これについては一人一人の意識だけでなく、高齢者を支えている多職種のサポートが本当に大きなものであり、とくにサークル活動や集いの場を斡旋している方々にとっては開催の決定から感染対策において苦労されたことと思います。このような取り組みの成果が秋田県の健康寿命日本一に今後繋がっていくことを期待しております。 最後に、今年1月からケアコンプレックス高清水訪問看護ステーションに非常勤として従事することとなり、今後訪問リハビリの立場としても皆様と関わっていくことができれば幸いです。どうぞよろしくお願い致します。次回は、院内外問わず医師とのパイプ役として頼りになる、五十嵐記念病院の事務鎌田まなみさんへバトンを渡したいと思います。
|
|