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会長挨拶
 
 秋田市医師会長 福島幸隆
患者さんと医師の信頼関係を修復・発展のためにできること
 秋田市医師会のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。
いつも見慣れている商業ベースで運営されるホームページと異なり、派手さや耳目を驚かすトピックスもあまりありませんが、困った時参考になる確実で身近な情報として、市民の皆様に提供しています。

 日本の医療費はGDP(国内総生産)比では世界で17位(OECDの統計2002年)であるのに、健康達成度の総合評価では1位になっており、安い医療費で高い水準の医療を提供しているのにもかかわらず、国民の医療に対する満足度は決して高いものではないようです。医療に対する満足度の低さの理由はいろいろ要因がありますが、医療事故の頻発がそれに大きく寄与しているのは間違いありません。
安全と安心の医療提供は、我々に課された最も重要な命題です。
また、政府による医療費抑制のためとしか思えない嘘の医療費高沸予測や誤解された開業医所得の公表、マスコミによる医師叩きもそれに加担しているのは明らかです。
この結果、現在の医療の評判は良くなく、これが「患者と医師の信頼関係」を損ない、十分な医療をしても患者さんの満足感が得られにくくしていると思われます。
 医療事故の根底には、勤務医の過重労働が指摘されており、地域で勤務医を支えて行く必要があります。
病院は入院を中心とした医療に、診療所は外来に特化した医療に専念できればよいのですが、より専門的な医療を求める趨勢にそれも儘なりません。
 勤務医を支えるためにも医師会ができることを考えますが、それと同時に患者さんを含めた市民の皆様にもご協力をいただかなければなりません。患者さんは医師から丁重に敬意を込めて扱われる権利を持ちますが、同時に医師に対しても丁重に敬意を持って接する責任も持っています。
 お互いに思いやりの気持ちを持つことが、患者さんと医師の信頼関係を修復・発展できるものと信じています。
その具体的方策について、市民の皆様と一緒に考えて行きたいと存じますが、医療側の情報公開も大事な一歩と考えます。
秋田市医師会ホームページの掲示も、この一環に沿ったものです。
 秋田市医師会は、救急医療体制、各種健診・検診、予防接種、広報、健康教育等様々な事業を行っています。このホームページには、それら活動の一端を掲載しています。忌憚のないご意見、ご提言をいただければ、幸いです。
(平成18年4月1日)
平成18年4月1日 

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