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会長挨拶
 
 
穂積志秋田市長と福島幸隆秋田市医師会長 
 
災害時における応急医療救護活動に関する協定締結
 秋田市医師会のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。当ホームページは困った時参考になる確実で身近な情報を提供できることを目指しております。

 さて、昨年度は我々医療関係者にとっては新型インフルエンザに振り回され続けた1年でした。昨年4月下旬に発生しました新型インフルエンザは、秋田市においては9月中旬以降急速に感染が拡大し、10月下旬から11月上旬にかけて爆発的な患者数となり、各医療機関には患者さんが集中し、特に市内中核病院においては時間外診療において本来の救急医療に支障をきたすようになりました。当医師会は秋田市からの要請を受け、新設された秋田市発熱外来センターに11月7日から出務する体制を構築し、市内中核病院への患者集中を幾分なりとも緩和させることができました。また、新型インフルエンザワクチン予防接種に関しましては国の方針が二転三転し、ワクチンの配布時期とその量に患者さんと医療機関は混乱しました。しかし、秋田市においては総じて医療連携と行政との緊密な連携、広報活動により上手くコントロールできたものと考えております。
 本年7月8日(木)午後1時15分より、秋田市庁舎会議兼応接室にて、「災害時における応急医療救護活動に関する協定」の締結に伴い秋田市と本会との間で締結式が行われました。締結式には本会から私、鈴木副会長、藤枝事務局長の3名が出席しました。秋田市職員から協定書の説明が行われた後、穂積秋田市長と私が協定書に署名しました。その後、穂積秋田市長と私からそれぞれ挨拶が述べられ、新聞記者から2、3の質問を受けて、締結式は終了となりました。この協定書の条項としては、趣旨等、協力を要請できる措置、協力要請の手続き、応急医療救護活動の実施、報告、医療費等、費用弁償等、負傷等の補償、紛争の処理、情報の交換等、有効期間、協議、の各項目が盛り込まれています。この協定締結に至るまでは当会内において3年半にわたり具体的な行動指針である「大規模災害時対応マニュアル」について協議を行い、本年2月の秋田市医師会総会において決定しました。しかし、秋田市と本会で協定締結するための協議が2月から6月まで続き、やっと合意を得て今回の協定書締結にこぎつけました。出来てしまえば、この程度の内容でどうしてこれだけ日時がかかってしまったのかと思いますが、秋田市医師会内部および秋田市との合意形成までには幾度となく協議し、不明な点の洗い出しとその解決策を見出すには本当に根気の要る作業が必要でした。こうした作業をすべてクリアした上で、今回の締結となったわけです。これで、秋田市医師会会員は心置きなく、大災害時に出動できる体制が整ったことになり、嬉しく思っています。秋田市民の皆様には仮に大規模災害が起きた時でも、我々秋田市医師会員は救護活動に一生懸命取り組んで参りますので、ご安心いただきたいと存じます。
 秋田市医師会は、救急医療体制、各種健診・検診、予防接種、広報、健康教育等様々な事業を行っており、さらに、学校では学校医、さらに職場では産業医として市民の健康管理に勤めています。このように医師会活動は多岐に渡りますが、こうした中でも、毎年1月に実施しています市民向け講演会の「医療を考える集い」は秋田市医師会が力を入れている一大イベントです。今年度は来年2月6日(日)午後1時30分から秋田ビューホテルで「がん患者の支援~市民で考えるがん医療~」をテーマに開催する予定ですので、是非ご参加いただきたく、ご案内申し上げます。
(平成22年8月17日)

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