秋田市医師会長の松岡です。この6月10日の第134回定時社員総会で再選され、引き続き2期目の2年間を担うことになりました。執行部の理事の先生方にも全員留任いただき、医師会事業を従来通り支障なく継続できる体制になりました。今期も地域包括ケアシステム、認知症対策、秋田看護学校大規模改修工事などを主な課題として進めているところです。 地域包括ケアシステムに関しては、秋田市には18カ所の地域包括支援センターがありますが、それぞれの地域包括支援センターに2名ずつ地域包括ケア会議構成員を配置し、諸問題に対応できる体制としています。地域包括支援センターは、現時点では十分に活用されているとは言いがたい状況ですが、今後、秋田市民の皆様には身近なところで活用していただきたいと考えています。介護に関することなどでお困りのことがありましたら、ご自分の住んでいる地域の地域包括支援センターにご相談ください。地域包括ケアシステムに関しては三師会(歯科医師会、薬剤師会と医師会で構成している会)とも協力して進めているところです。 認知症対策については、大仙市協和の秋田県立リハビリテーション・精神医療センター1カ所だけであった認知症疾患医療センターが昨年秋田市の秋田緑ケ丘病院にも設置され、今年度は市立秋田総合病院に基幹型の認知症疾患医療センターが設置される見込みで、秋田市民にとっては利便性がかなり改善されると思われます。認知症を診療する側にとってもありがたいことです。秋田市医師会では認知症対策委員会を中心に認知症に取り組んでおりますが、なかなか難しい問題があります。認知症に関しては、最近2・3年のうちでも状況が随分と変わってきました。認知症という用語が登場したのは平成16年でまだ12年ほどしか経っておりません。認知症に関してはまだまだわからないことがたくさんあります。高齢化に伴い日本のみならず世界中で認知症患者は増加しており、今後ますます大きな問題になってくるものと思われます。社会全体で取り組んでいかなければならない大きな課題だと思っています。 秋田看護学校大規模改修工事については、昨年度から始まり、昨年は耐震補強、機械と給排水設備の改修が主なものでしたが、今年度は、建物サッシの交換や外壁、内装の塗装、照明などの電気設備工事を予定しており、この7月から工事に入っています。秋田看護学校卒業生は一昨年、昨年度と現役生は国家試験合格率100%でした。学生の皆さんには工事中大変難儀をかけますが、完成の暁にはさらにこの好成績を伸ばしていただきたいと思っています。 秋 田市民の皆様には、ご意見・ご要望・ご提言等ございましたら、当医師会事務局までご連絡いただければ幸いです。 (平成28年8月1日)
|