掲載日:2025/04/01 |
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氏 名 |
鹿俣 亘 |
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職 種 |
社会復帰調整官(精神保健福祉士) |
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所 属 |
法務省 秋田保護観察所 |
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趣味・特技 |
走ること、寝ること、サッカーをスタジアムで観ること |
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ひとこと |
保護観察所の「地域援助」を御利用ください。 |
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私のプチ自慢
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この度、秋田緑ヶ丘病院でご活躍の佐藤さんから過分な紹介によりバトンを引き継ぎました、法務省秋田保護観察所・社会復帰調整官の鹿俣です。前職は、青森県内の精神科病院で精神保健福祉士として11年勤務し、その後、現職に採用されて15年目です。秋田保護観察所には令和6年4月から勤務しており、このような形で皆様との御縁ができたことを嬉しく思います。 ところで、社会復帰調整官や保護観察所など、なじみが薄いと思い紹介します。 社会復帰調整官は、心神喪失者等医療観察法に定められた業種です。この制度は、心神喪失又は心神耗弱の状態で、殺人や放火など重大な他害行為を行った者に対して、適切な医療を提供し、社会復帰を促進することが目的です。地方裁判所の審判の結果、この制度の対象となった者に対して、医療機関、行政機関や社会福祉施設等の関係機関と連携して、生活上の助言・指導のほか、地域において必要な支援を確保するためのコーディネートを行います。全国50か所の保護観察所に約200名が配置され、秋田保護観察所には、私を含め2名が勤務しています。この制度を地域で円滑に進め、目的を達成するには、地域の関係機関の皆様による理解と支援が不可欠です。 保護観察所は、罪を犯した人や非行のある少年が、社会の中で更生できるように指導と支援を行う国の機関です。矯正施設からの仮出所者や保護処分を受けた少年等に対する「保護観察」や、矯正施設を出所しても住まいや収入を確保するのが困難な者に、宿泊場所や食事の提供等を行う「更生緊急保護」などの業務を行います。再犯の背景として、住まいや就労先など地域の受け皿の不足、家族の機能不全や経済的な困窮などのほか、家族や地域とのつながりの貧困さや希薄さを抱えているため、医療福祉及び介護の支援に届かない場合があります。近年は、障害者や高齢者が犯罪を繰り返すことによる「刑務所の福祉施設化」が問題化しています。再犯を予防し、安全で暮らしやすい社会を作るには、地域においてつながりや縁を築き、立ち直りを信じて根気強く見守ることが必要で、やはり地域の関係機関との連携が不可欠です。理解と支援を重ねてお願いします。なお、地域で罪を犯した者やぐ犯傾向の者などの対応にお困りの場合、「地域援助」という事業を行っておりますので、お気軽に保護観察所へお声がけください。 医療福祉及び介護の領域だけでなく、司法においても、多様性や社会包摂は重要な視点です。一方、ニンビィ(Not In My BackYard)の言葉のとおり、自分にとって受け入れがたいような不都合とも、隣り合って生活することを意識させる視点です。社会包摂の困難さを日々突きつけられていますが、だからこそ、眼前の困難に使命と矜持を持って向き合いたいと、身を引き締めています。 さて、テーマである「私のプチ自慢」は、毎年春と秋の2回、フルマラソンを完走していること。ただし、タイムはとても遅く全く威張れません。それでも現職になってから、コロナ禍で大会が中止になった時期以外は、完走を続けています。プチ自慢というよりも、改めて自分をほめたい心境。今年こそ、目標であるサブ4(4時間切り)を達成したら、少しは自慢できるかもしれません。田沢湖マラソンでできるか、頑張れ自分。 次にバトンをお渡しするのは、訪問看護ステーション・デューン秋田南の市村あゆみさんです。市村さんは、エネルギッシュでいてチャーミングな眩し過ぎるお方。そして、ケースの見立ての的確さに惚れ惚れとしています。バトンを受け取っていただき感謝に堪えませんが、よろしくお願いいたします。
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