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<春夏秋冬>

発行日2022/09/10
並木クリニック  並木 龍一
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二刀流 偉業の続き
 
 8月10日遂にMLB大谷選手はベーブルース以来104年振りにシーズン二桁勝利&二桁本塁打の偉業を達成しました。世間が大騒ぎする中、私はインタビューで「単純に2つやっている人がいなかっただけで、それが当たり前になってくれば普通の数字だと思う。」と語っていたのが印象的でした。確かにこの記録は本人的にはMVPなど数々の表彰を受けた昨シーズンに達成しておくべき事だったのかもしれません。シーズン終了後「二刀流としてやらせてもらえるなら今年の数字が最低ラインで頑張る基準になる。」と振り返っていたのがその気持ちの表れです。
 翌登板では6回2失点と好投し現時点の規定投球回数に乗せました。(ンゼルスは敗れました)年間規定投球回数は試合数×1ですから162回の投球イニングが必要です。今後8試合の登板予定ですから平均約6イニング投げれば到達します。年間規定打数(162試合×3.1)と規定投球回数を達成すればMLB史上初の歴史的快挙です。(1918年ベーブルースの13勝11本塁打でも規定打数が足りていません)MLBの先発投手は投球数100球が目安ですから5~6回まで、その後セットアッパー、クローザーと役割分担されています。30球団あるMLBで年間規定投球回数に到達する投手は毎年40人程度しか居ません。投手のMVPである「サイヤング賞」の選考基準にこれは必須条件です。
 私は大谷選手がMLBデビューした2018年5月の当稿に「Babe Ruth&Shohei Ohtani」と題してこう予想しています。オールスターゲームに選出、HRダービーに出場、本番では代打で打席に立ちその後投手でマウンドに上がると。しかし昨年はその予想を超えてルールを変更させ、1番DHで先発登板しました。その流れで今シーズンから先発して降板後もDHとして打てる「大谷ルール」まで作ってしまいました。かつてイチロー選手が引退会見において隔年で投手と打者に専念し「サイヤング賞」と「ホームラン王」を獲ると大谷選手に夢を託していました。彼はこの夢をも超え同年で達成する可能性があると思います。
 大谷選手は父親から野球を教わりました。その教訓は①一生懸命元気に声を出す②一生懸命キャッチボールをする③一生懸命走る、です。これは今でも変わらないそうです。しかし彼の目標は試合に貢献しチームが勝利する事です。それにしても現在のエンゼルスでは弱すぎます。「なおエ」という言葉は屈辱的ですね。見かねたファンからも「Free Ohtani」(大谷を出してあげて)と言われています。今シーズンのトレードはなくなりましたが、来シーズンはどの球団でプレーするのでしょうか。球団売却の噂もあります。私的には同じロサンゼルスの常勝球団ドジャースのブルーのユニフォームが似合う気がします。本日も4安打1ホームラン4打点と大活躍、「なおエ」ンゼルスは敗れました・・・。
 
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