この4月から研修医2年目になりました、秋田厚生医療センター研修医の佐々木純奈と申します。研修同期の宮下裕美先生からバトンを託されました。掲載されるのが4月号ということなので、4月の思い出を書きたいと思います。 4月といえば、小学生のころ、下校中に女子高校生二人組から、「近くに遊具のある公園はないか?」と尋ねられたことを思い出します。当時私は小学3年生、一人で下校していたため、二つ返事で女子高校生を学校そばの公園まで案内しました。その公園には回転ジャングルジムと雲梯、ブランコなんかがあったと思います。到着すると、片方の女子高校生がスクールバッグからデジタルカメラを取り出し、「私たちは写真部なんだ。遊んでいるところをぜひ撮らせてほしい」とお願いされました。あとは帰るだけで特に用事もなかった私は、またも二つ返事で快諾し、回転ジャングルジムやブランコで思い切り遊びました。約20分は遊んでいたと思います。その様子を女子高校生はカメラに収めていきました。女子高生から、「いい写真が撮れたから、もしかしたら大会に出させてもらうかもしれない。お父さんお母さんに話しておいてくれないかな」と言われ、家に帰って母に正直に話すと、まっすぐ家に帰ってこなかったことと、知らない人に写真を撮らせたことをとても怒られました。 後日、私の小学校に例の女子高生の高校から「とても躍動感があって素敵な写真なので、展示会に使わせてくれないか」と連絡が入り、両親の許可のうえ、私が回転ジャングルジムを思い切りぶん回している写真が秋田市の展示会に展示されることになりました。両親と展示会に行くと、私の写真がボードに印刷されて大きく展示されていました。写真のタイトルは「躍動」。私を撮ってくれた女子高生と、連絡をくれた写真部の顧問の先生にも会うことができました。 今思えば、娘が知らない人に写真を撮られたなんて、両親にはとても心配な思いをさせてしまったなぁと反省しています。高校から小学校へ連絡が入り、私の家までしっかり届いたので両親も安心してくれましたが、危ない人に撮られたのでなくて本当によかったです。私が写真を撮られた公園は今も残っていますが、当時遊んでいた遊具は撤去されてしまいました。地元の町を離れて8年経って、最近は新しいお店や建物が建ち、昔と違う景色が増えつつありますが、子供のころの思い出の場所はいつまででも残っていてほしいものですね。もう少し暖かくなったら、久しぶりに地元をのんびり探索しようかなという気持ちになりました。 ここまでお読みいただきありがとうございました。次回は研修医同期の河原林佑先生にお願いしています。よろしくお願いいたします。
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