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<ペンリレー>

発行日2024/02/10
中通総合病院  山川 光平
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我が家の小さな仲間たち
 
 皆さま、はじめまして。中通総合病院1年目研修医の山川光平と申します。よろしくお願いいたします。
 皆さんは小動物というとどんな動物を思い浮かべるでしょうか。おそらくウサギやハムスターが頭に浮かぶ方が多いかと思いますが、近年ペットとしての人気が高まっている小動物が、モルモットです。モルモットはその愛くるしい見た目と穏やかな性格からペットとして人気が出始め、2021年にはモルモットを題材としたPUI PUI モルカーというアニメが放送され話題となり、モルモットの人気はさらに高まりつつあります。
 我が家では2匹のモルモットと一緒に暮らしています。秋田市医師会報でモルモットについて綴った方はおそらくこれまでにいないと思うので、今回はそんなモルモットの魅力について綴らせていただきます。
 まずはモルモットの生態について軽く紹介させていただきます。モルモットはげっ歯目テンジクネズミ科に属する動物で、南米ペルーの山岳地帯が原産地と言われています。それが中世ヨーロッパでペットとして飼育されるようになり、その過程で長毛や短毛、巻き毛などさまざまな品種が生み出されました。よくハムスターの仲間だと思われがちですが、テンジクネズミ科に属する動物としては他にカピバラがおり、その起源からはむしろカピバラに近い動物と言えます。生まれたての頃の体重は100g程度で、大人になると体長は約30cm、体重は1kg前後になり、寿命は5-8年ほどです。草食であり、食事は主に牧草を食べ、栄養補給としてペレット、おやつとして野菜を食べます。
 ここからは我が家でのモルモットたちの1日をご紹介します。モルモットは1日の大半を食事もしくは睡眠に費やします。私が不在の間はケージで過ごしますが、在宅中は基本的に自宅の一室で放し飼いにしています。彼らは気の赴くままに1日を過ごします。短い足でお尻をプリプリ振りながらお部屋の中を散歩したり、モシャモシャと小気味良い音を立てながら牧草を頬張ったり、あるときはケージの中で、あるときはお部屋の隅っこで、ときにはお部屋のど真ん中で、ぐでんと横になってお昼寝しています。それらのどの瞬間を切り取ってもそこには愛くるしい彼らの姿があり、見る度に私の心を癒してくれます。
 モルモットは犬や猫ほど人懐っこい動物ではなく、人間と一緒に遊んだりといったことはしません。とても臆病な動物なので、自宅にお迎えして最初の数日間、場合によっては数週間、小屋に引きこもって出てこなかったりします。ですが愛情を持って毎日お世話をしたり、大好物の野菜を手渡しで食べさせてあげると、次第に心を開いてくれます。私が近づくと小屋からトコトコ出てきて撫でて欲しそうにすることもあれば、出勤する際にはお昼寝中でも起き上がってケージの出入り口付近までお見送りに来てくれます。おやつの時間に冷蔵庫から野菜を取り出す気配を察知すると、プイプイと可愛らしい声で鳴きながら大興奮でケージや柵から頭を出して待ち構えます。彼らの傍に座って野菜をあげようとすれば大急ぎで私の膝の上へ駆け上がり、一生懸命に野菜を頬張ります。おやつをあげてしばらくするとまたお昼寝の体勢に入ります。ぐでんと寝ている彼らの背中を優しく撫でてあげると、ルルルと気持ちよさそうな声を出してみたり、前脚と後ろ脚を伸ばしてあくびをしながら伸びをしてみたりします。日常の中でこうして彼らとコミュニケーションを取りながら過ごす穏やかなひとときが私のお気に入りの時間です。
 長々とモルモット愛を綴らせていただきましたが、少しでもモルモットに興味が湧いた方がいらっしゃれば幸いです。そんなモルモットにも負けず劣らずキュートな中通総合病院2年目研修医の間杉健輔先生に次回の執筆をお願いし、私のペンリレーを締めさせていただきます。お読みいただきありがとうございました。
 
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