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<ペンリレー>

発行日2024/01/10
おのば腎泌尿器科クリニック  佐藤 良延
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ワインで世界を旅する
 
 私がワインを好んで飲むようになったのは10年くらい前から。当時は年に1回5日間しか夏休みをとれなかったのですが、2013年はその期間に長野県に行きました。その時安曇野ワイナリーを訪れたのがきっかけと記憶しています。翌年には山梨県・長野県のワイナリーを6軒訪れました。広大なブドウ畑を見ながらワイン造りの話を聞いているとワインについてどんどん興味が出てきました。そして、勉強してもっと知りたいと思いました。
 ワインの資格で一番有名なのが日本ソムリエ協会で行っているソムリエ資格。ソムリエ資格は飲食業・酒販業に従事している人しか受験資格がなく、一般の人が取得できるのはワインエキスパート(以下WE)という資格になります。一次はCBT試験、二次はテイスティング試験。ソムリエには三次の実技試験がありますが、WEにはありません。二次のテイスティング試験は10月の平日に全国数か所で行われますが、受験地は秋田から一番近くで盛岡です。当時は夏休み以外の平日に仕事を休んで試験を受けに行くことは不可能で、取得する資格として考えていませんでした。もう一つあまり知られていないもので、全日本ソムリエ連盟が行っているワインコーディネーターという資格があることを知りました。これは自宅学習で取得することが可能です。約半年の学習、テイスティングを含めてのレポート提出を行い、2014年秋に資格を取得することができました。初めてのバッジ取得です。
 その後は勉強から離れ、いろいろなワイン会に参加したり、自分で企画してお店を貸し切り、所有ワインを持ち込んでワイン会を行ったりして楽しみました。私のワイン会は当時ほとんど広まっていなかった日本ワイン会という特徴を持たせました。日本のワイナリーを数々訪問して造り手の熱意に親しみを持てたこと、日本ワイン専門の酒屋さんと親しくなったこともあり、自宅にはブルゴーニュ、ボルドー、カリフォルニアといった高級ワインはありませんが、なかなか流通していない日本ワインばかりが大量に並ぶようになりました。
 2020年コロナ禍になり、外食に行くことが難しくなりました。ワインを楽しむ機会も減りました。その時期、2020年12月ワインショップでWE資格取得のオンライン講座が始まることを知りました。前述通り二次試験は10月の平日ですが、どうせ夏休み遠くに行けないし、それだったら二次試験の週を夏休みにしようと考え、資格取得の勉強をしようと即断し、申し込んでしまいました。当時59歳でした。
 2021年3月からオンライン講座が始まりました。毎日朝5時から1時間パソコンに向かって勉強しました。ソムリエ教本は細かい字で600ページ以上あり、膨大な量でした。年なので一番困ったのがテキストの字が良く見えないことでした。覚えるのが大変でしたが、毎日約5か月間受験勉強を行いました。ワインの勉強は世界を知ることと通じ、知らないことばかりで新鮮でした。
 2021年8月に一次のCBT試験を受けました。一定の期間で2回受けられます。秋田市では泉のパソコン教室で行うのですが、開催日が限られており、土日がほぼありません。唯一秋田市で空きのあった土曜日に1回目、翌日日曜日は盛岡の試験会場で2回目を申し込みました。試験の結果は終了後すぐに出ます。不合格ならすぐに盛岡に行かなければいけない状況でした。周りは他のCBT試験を受ける若い人ばかりで、パソコン教室に入るのも恥ずかしかったのですが、何とか1回目で合格することができ、盛岡に行かなくてすみました。
 二次のテイスティング試験も自宅勉強でしたが、筆記と違いワインを飲まなければ勉強にならないので早朝勤務前に勉強することができず、仕事終わって帰宅してからの勉強となりました。疲労感強く、ストレス抱え込んだままの帰宅後一人で行うテイスティング勉強は難しく、その年の二次試験は残念ながら不合格でした。
 一次試験に合格していれば、翌年の一次試験は免除されます。2022年はワインの筆記試験対策は不要でしたが早朝の勉強習慣は残っており、同じ日本ソムリエ協会が行っている日本酒と焼酎のSAKE DIPLOMAという資格試験の勉強をしました。これも一次はCBT試験で、約3か月の受験勉強後1回で合格することができました。ただこの年は土日の秋田会場がほぼ空きなく、日曜日に仙台に行って試験を受けました。私は日本酒がほぼ飲めないので、SAKE DIPLOMAの二次テイスティング試験はほぼ諦め、その後はワインのテイスティング勉強に集中し、2022年10月、ついに二次試験に合格しWEの資格を取得することができました。合格率は35%程度の試験で、自分のような年齢での受験者は少ないのですが、やればできる!達成感強かったです。2023年春のソムリエ協会雑誌には60歳以上での合格ということで取材を受け、記事を掲載していただきました。
 2023年、もっと勉強しようと、日本ワイン検定2級(日本ワインアドバイザー)、モルドバワインマスター、ドイツワインケナーの資格を取得しました。特にドイツワインケナー試験は難しく、東京のワインスクールに一度講義を受けに行きました。もちろん若い人が多いのですが、数人私より年配と思われる方もいて、勇気づけられました。顔写真はドイツワインケナー資格認定書です。この12月に東京の八芳園で資格認証式・パーティーが行われ参加してきました。ドイツに行ったこともないのですが、今まで知らなかった世界をこの年で体験することができ、まだまだ興味が尽きません。
 2023年には秋田市で日本ソムリエ協会認定ワイン検定認定講師も始めました。1回目は生徒5人で全員合格。試験後は久しぶりのワイン会で盛り上がりました。興味のある方は3月と9月に行いますのでご連絡ください。
 これからももっとワインの勉強をすすめ、ワインという共通言語で世界を旅したいと思っています。飲み過ぎないように注意しなければいけませんけどね。
 次はワイン会で時々ご一緒させていただいている、ブルゴーニュ、ピノノワール大好きな武田胃腸クリニック武田正人先生にお願いしました。 
 
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