秋田市医師会長(松岡一志)
皆さん、こんにちは。秋田市医師会長の松岡です。 本日はご多用中のところ、また大変にお足元の悪いところ、土曜日の午後の貴重なお時間を割いてご参加いただきましてありがとうございました。 この会は秋田市医師会市民公開講座となっており、今回で40回を迎えます。年に1回、その時々のテーマを取り上げて市民の皆様とともに考える会であります。秋田市および秋田県医師会からも多大なご支援をいただいております。本日は秋田市から伊藤保健所長、秋田県医師会からは坂本副会長にご出席いただいておりますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。 この会では、一昨年は「長生きのコツとエンディングノート」を、昨年は「秋田の子どもを考える」をテーマに開催させていただきました。今回は「漢方から健康へのアプローチ」ということで、漢方薬を取り上げさせていただきました。漢方薬にお世話になっている方はこの会場の中にも多くいらっしゃるのではないでしょうか。私はそれほど漢方薬を処方する方ではありませんが、それでも相当数の患者さんに処方しております。第1部基調講演では小川内科医院の島仁先生から「高齢者と漢方」をご講演いただきます。次いで第2部基調講演として、帯山中央病院理事長の渡邉賀子先生から「冷えと漢方」についてご講演をいただきます。その後、「生薬と漢方薬」というタイトルでパネルディスカッションが行われる予定です。 ここで少し医師会のことを話させていただきますと、現在地域包括ケアシステムの構築という課題が我々には課されております。これは昭和47年から49年生まれの、いわゆる団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年をめどに、重度な要介護状態から住み慣れた地域で暮らしやすいくらしを人生の最後まで続けることができる医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供されるシステムです。これに関連して、地域医療構想というものも進められております。これにより、入院病床は減少し、在宅医療のウェイトが増していくことが想定されています。秋田県は高齢化最先端地域ですので、日本全体を先取りしてモデルとなれるようなシステムを構築していきたいと考えているところです。 本日は少し長時間の会となりますが、どうぞ最後までご参加いただけますようお願い申し上げます。それではよろしくお願いいたします。
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