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医療を考える集い
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第34回医療を考える集い
【 医 食 同 源 】
~健康は「食」から~
平成24年1月21日(日) 午後1時30分~午後4時30分
秋田ビューホテル・4階
入場無料
 皆様、昨日のお食事は何を召し上がりましたか?
「医食同源」とうは日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方。医療と食事は身体を良くするということでは同じという意味でもあります。
 基調講演では東洋医学の伝統的な診断方法に基づいて、個々の患者様に最も適した治療を実践している「漢方外来」の先生より「医食同源」についてお話して頂きます。
 シンポジウムでは、色々な視点から「食」を考えるために、各方面からシンポジストをお呼びしています。日常すぐにでも皆様のお役に立つお話が聞けることと思います。
 健康でいるために「食」を考える良い機会になればと企画しました。
 多数の皆様のご参加をお待ちしております。
プログラム
総合司会   秋田市医師会広報委員会 委員長  田中 秀則
あいさつ    秋田市医師会長   福 島 幸 隆
祝   辞   秋田市長       穂 積    志 様
         秋田県医師会長   小山田   雍 様

-基調講演-
 「医食同源」
 ~漢方外来医師の立場から~  秋田大学医学部附属病院 准教授 「漢方外来」外来長 中永 士師明 氏 


-シンポジウム-  司会  秋田市医師会広報委員会 副委員長 並木 龍一   

シンポジスト
● 料理研究家 ワイズキッチン
                          米 本 かおり  氏

● 秋田赤十字病院 第四内科部長
                          後 藤   尚  氏

● 秋田赤十字病院 薬剤部 薬剤師
                          河 辺 玲 子  氏

● 秋田市小児科医会 会員
                          後 藤 敦 子  氏

● 秋田市保健所 衛生検査課 副参事
                          生 駒 隆 一  氏

● 秋田大学医学部附属病院 准教授 「漢方外来」外来長
                          中 永 士師明  氏

総 合 討 論


まとめ 秋田市医師会広報委員会 担当理事 能登 弘毅


アンケート結果
総合司会 (秋田市医師会広報委員会委員長・田中秀則)
 本日は本当に寒い中、お集まりいただきありがとうございます。本日の第34回医療を考える集いは、「医食同源」というテーマで開催いたします。司会を務めさせていただきます、秋田市医師会広報委員長の田中でございます。どうぞよろしくお願いします。医療を考える集いでは、毎回病気や診断、治療についてお話してきましたが、考えてみれば私たちはスーパーに行き今日のご飯は何にしよう、健康に良い物にしよう等色々なことを考えているのが普通だと思います。そんな中で、今日は色々なテーマがありまして、基調講演では漢方の立場から、実際食べているものが漢方に通じるものがあるということ、また、シンポジウムでは、秋田の食材、正しいダイエット、薬膳料理、子どもの食生活、食品の安全性についてなどシンポジストの方からお話がありますので、楽しみにしてください。また、途中休憩時間がありますが、今日は特別に薬膳茶を用意してありますので、それも皆様に楽しんでいただけたらと思います。それでは会を進行させていただきます。まず最初に秋田市医師会長 福島 幸隆よりご挨拶をお願いいたします。
福島幸隆 秋田市医師会長
 皆さん今日は。秋田市医師会の福島と申します。本日は年1回秋田市医師会主催で市民の皆様向けの講演会であります「医療を考える集い」にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。昨年12月中旬から雪が降り続き、今週に入ってやっと雪は一休みとなりましたが、秋田市の積雪は例年の3倍ということで、毎日除雪に終われる日が続きました。体が丈夫であれば、雪よせも冬場の運動不足解消になるのでしょうが、足腰に痛みがあったり、体調が良くない人にとっては、つらい冬となりました。地球温暖化と言われて久しいのですが、一体どこへ行ってしまったのよと思いながら、この冬も雪寄せに励んでおります。
 さて、医療を考える集いも今回で34回を迎えることになりました。今年は「医食同源」~健康は「食」から~というテーマです。この「医食同源」という言葉は日本人医師による造語だそうで、最近では本場中国でも使用されている言葉だとフリー百科辞典のウィキペディアに記載されています。宮沢賢治の「雨にも負けず」の詩の一節に「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ・・」とあるのですが、これは栄養学的にも非常に体に良い食べ物だと聞いたことがあります。しかし、現在のように食材にあふれた環境では、実情とかけ離れた食事内容と言わざるを得ません。食生活が欧米化して、脂肪の摂取量の増加が血清総コレステロールの上昇や肥満の増加につながっています。ある研究でハワイに移住した日系アメリカ人を調査した時、遺伝子は変わらないのに脳卒中が減って、心筋梗塞が白人の水準に近づいたというものがあります。要するに、環境の変化で日本人も米国白人と同じ病気にかかる率が高くなるということですが、この場合食生活が一番大きな要素になっており、日本食が見直される契機ともなっています。この1月11日に丸の内にタニタ食堂が開設されたとのニュースが流れていましたが、タニタの社員食堂の食事はおよそ500kcalの美味しくて満腹感もあるのに知らないうちにやせられるという評判が後押しして出来たようです。塩分も3g以内に抑えているようです。TVのニュースでは、食事した人にインタビューしていましたが、一般に少し固めだったというコメントがありました。これは、後でシンポジストの後藤先生からコメントがあるかもしれませんが、料理が硬めなので良くかんで食べるため時間がかかるため満腹感が得られ、硬くすることで食後の血糖値の上昇が抑えられ、体に良いということになります。玄米ご飯も血糖値の上がりにくい食品になっています。料理のレシピはたくさんありますが、このようなちょっとした工夫で病気を予防する、あるいは治療にもなる可能性を含んでいます。本日は6人の講師の方からそれぞれの専門分野からお話をいただきますが、会場の皆様が何かメニューやレシピを考える上で一つでも二つでもお役に立てるヒントを持ち帰っていただけますことを祈念しまして、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


穂積 志 秋田市長 (石井副市長代読) 
 秋田市副市長の石井でございます。
 本日は市長が他の公務のため出席できませんので、市長に代わってあいさつを申し上げます。
 本日、多くの皆様のご参集のもと、「第34回医療を考える集い」が開催されますことを、心からお喜び申し上げます。また、秋田市医師会の皆様、そしてご来揚の市民の皆様には、日頃から、秋田市政の推進にご支援とご協力をたまわり、厚くお礼申し上げます。
 先ほど福島会長より除雪の話がありました。私としても、ここで一言触れないわけにはいきません。秋田市の降雪については、昨年も非常な大雪に見舞われました。今年も大雪ですが、昨年と決定的に違うのは、12月中の積雪が48センチになったということです。12月26日に全市一斉除雪を行って以降、先週まで3回の全市一斉除雪を行いました。ただ、やはり気象条件が緩んだために、正月明けは生活道路においてぬかるみ、交通に支障をきたしたと反省しております。予算も平年は8億円で除雪経費をまかなっていますが、今年は24億円の予算計上をしております。今後も、来週にはまた厳しい冬に戻るかと思います。出来るだけ今日明日中に排雪を進め、しっかり除雪したいと思っております。今後も積雪や気温の情報を含めパトロールを強化し、適切な通行確保に努めて参りますので、この場を借りてお詫びとお願いを申し上げます。
 さて、秋田市医師会におかれましては、毎年、地域保健活動の一環として、市民の皆様を対象に「医療を考える集い」を開催されており、今年は、『「医食同源」~健康は「食」から~』のテーマのもと、幅広い視点から、健康の根幹をなす「食」について考えることができる、大変有意義な機会を設けていただきました。
「食」は、私たちが生きていく上で欠かせないものであり、健康に暮らしていくための基本となるものであります。しかしながら、食べたいものをいつでも、どこでも食べられる便利で豊かな社会になった一方で、食生活の乱れにより生活習慣病の増加や、地域の食文化の喪失など様々な問題が生じております。また、大変残念なことに、「食」の安全安心に対する信頼を低下させるような事件も数多く報道されるようになりました。
 今日のこの機会に折角なので、食に関するお話を2つさせていただきます。まずは朝食の大切さについてです。秋田県の小中学校の学力は全国トップクラスと言われています。これは勿論、地域・学校・家庭の協力の賜物でありますが、やはり生活習慣として早寝・早起き・朝ご飯が徹底されていることであります。しっかり睡眠を取り、しっかりと朝食を食べるということだと思います。秋田市で健康作りのマスタープランとして、健康あきた市21という取り組みをしております。この中でも朝食に関する目標を立てて取り組んでおります。例えば中学生については、朝食を欠く生徒を0%に、また成年層に対して男性は15%以下、女性は10%以下という目標を立てて取り組んでいます。21年度の市民の意識調査では中学生と成年男性では目標を達成しておりますが、成年女性に関しては11%ということで目標が達成されておりません。今後、市としても、この目標が達成されるよう更に取り組みを強めていきたいと思っております。
 もう1つは、やはり食育教育の大切さについてです。各小中学校では学校農園や菜園を実施しているところがほとんどでありますが、やはり一番は学校給食の中に地場産の野菜等を使うことではないかと思っております。秋田市の給食での地場産の使用率は9%前後です。秋田県全体では23~4%になります。秋田市は農業の就業人口が決して多いわけではありませんが、広大な土地の中でまだまだ農業が伸びる余地もございます。そうした意味では、学校給食の地場産の占める割合を高めていきたいと思っております。本日のシンポジストで料理研究家の米本かおり先生から、秋田市として大規模な学校給食農園を造ったらどうかという大胆な提案をいただきました。現在、穂積市長と来年度予算編成に向けて検討しておりますが、そういった取り組みをしないとなかなか進まないのではないかと思っております。仁井田の農業試験場跡地に県で環境保全型の農業の取り組みをしていますが、そこに隣接している秋田市園芸センターも使いながら、若年の新規雇用者も含め、研修と学校給食指揮を含め取り組めたならと思っております。ただ、その際に教育委員会や学校現場の栄養士さんと献立など調整が必要です。ぜひ連携を取り、市内の生徒に秋田市の野菜の安全性や美味しさを徹底したいと思っております。
本日の「医療を考える集い」では、基調講演のほか、様々なお立揚からの「食」についてのお話が伺えるとのことでありますので、お集まりの皆様におかれましては、健康の根幹であります「食」について考える機会としていただき、今後とも、元気な秋田市づくりにお力添えをいただきますようお願い申し上げます。
 結びになりますが、今日の集いが、皆様にとりまして実り多いものとなりますことと、秋田市医師会のますますのご発展ならびに皆様のご健勝を祈念申し上げ、あいさつといたします。


小山田 雍 秋田県医師会長
 秋田県医師会の小山田と申します。本日は週末でさぞ、おくつろぎのところと思いましたが、これだけ多くの方々にお集まりいただきまして、敬意と感謝を申し上げます。この医療を考える集いは秋田県医師会が発案したもので、各地で行われています。根本的な考えは、医療は我々提供する側が皆様に行うものだけではなく、医療を受けられる皆様と提供する医療者の共同作業ということです。お互いの共同作業によって、もっとも相応しい成果が出ると考えております。したがって医療を考える集いは、県民の皆様と医療者が同じ目線で、共通の適切な知識を持ち、医療を考えて行こうという視点から発想しています。
 さて、私ども秋田県医師会は世の中がどう変わろうとも、本来は県民の皆様、ひいては国民の皆様と同じ視線で健康増進について考えているつもりです。一例を挙げますと、3月11日に起きた大震災です。秋田県医師会から救急災害救助チームは、全国で一番多く、50を超えるチームを派遣しました。こういったことはなかなか報道されないので、皆様はご存知ないのではないでしょうか。全国では千を超えるチームが参加していますが、私どもも病院、診療所の皆さんが手を挙げて58チームが赴き、6月初めで一応の区切りを付け撤収しましたが、その時点でも全県で80名以上の医師が手を挙げていました。大変素晴らしく、私どもにとっては非常に嬉しい力があったわけです。被災地に近いという利点もありますが、全国で最も多い数のチームが派遣されています。数が多いから良いというわけではありませんが、機会があれば住民の皆様の健康を考えてきているつもりです。
 ただいま雪の話がありましたが、私どもの世代は、冬になると中高生は屋根のみな雪下ろしに参加していました。今ではそういった姿を見ることはまずありません。私自身も雪かきで、膝や腰がガタガタになっています。おまけに通路や駐車場に散水する地下水脈が連日の使用により枯渇し、堀り直しております。大変なハンディキャップです。そしてこの雪寄せは、ほとんどがご高齢の方です。秋田ではこれから3割以上が高齢者の時代で、そのうちの半分が75歳以上ということになります。一方では、全体の人口が減るので、高齢者の率がどんどん上がっていくという、誰も経験したことのないような社会を迎えています。秋田県は何でも日本で下から1番ということが多いのですが、その速度もまた日本で1番なのだそうです。そういった新たな時代を迎え、住み慣れた地域で家族とどうやって不安の少ない生活を続けて行くのかというのは、これからの重要なテーマです。本日の集いと同じく、皆様と同じ視線で共同作業として考えて参りたいと心から思っております。本日は「食」というテーマですが、皆様にとりまして、様々な方面から有意義なお話が聞け、有意義な会となるなることを心から念願しまして、挨拶とさせていただきます。


- 基 調 講 演 -
「 医 食 同 源 」 ~漢方外来医師の立場から~
- シンポジウム -
司会 (秋田市医師会広報委員会副委員長・並木龍一)
 秋田市医師会の並木です。よろしくお願いいたします。皆様、雙花仙桃はいかがでしたか。私も少々緊張しておりましたが、リラックス効果でしょうか、緊張がほぐれた気がします。さて、今回の医療を考える集いは、健康を食生活から考えることがテーマです。これから行うシンポジウムでは、色々な分野の方から食生活を考えるお話をしていただきます。おそらく、今すぐにでも役立つお話が聞けると思います。ご期待ください。まず最初に、料理研究家ワイズキッチンの米本かおり先生です。簡単にご紹介いたします。米本先生はフードコーディネーターと料理研究家の二つの顔を持ち、食と脳の連携コーディネイトをされています。本県の食に関するアドバイザーとして、秋田市内外や県外でもご活躍されています。



秋田の食材の良さ
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司会

司会 ありがとうございました。地産地消という言葉を中心に、秋田の食材の良さということが分かったと思います。続きまして、正しいダイエットとして、秋田赤十字病院第四内科部長 後藤尚先生です。第四内科と言われてもピンと来ないと思いますが、主に糖尿病などの代謝病を扱っていらっしゃいます。また、後藤先生は日本肥満症治療学会の会員でもあります。


正しいダイエット

後 藤   尚 氏 (秋田赤十字病院 第四内科部長〉

 糖尿病という同じ病名であっても適切な食事の内容は病状によってかわってきます。すなわちダイエットの目的が、減量であるのか、血糖管理であるのか、併発する腎機能低下や脂質異常、高血圧などの改善であるのかなどにより、ある方に有効であるダイエットが必ずしもほかの方にとっても適切であるとはいえないこととなります。
 正しいダイエットへの関心をお持ちいただくことは、ご自分の体のことを考えているわけですので是非その関心を大事にしていただきたいところですが、その前に体の状態・ダイエットの目標の理解は必須のこととなります。
 三大栄養素、すなわち、炭水化物、たんぱく質、脂肪のうち炭水化物を制限する食事はしばしば話題となりますが、短期間の血糖改善への効果、はみられるとされているものの、脂肪やたんぱく質が相対的に増加することにより、動脈硬化、腎障害増悪の危険性への配慮も必要となることは実施前に理解されなくてはなりません。
秋田日赤で糖尿病の療養指導目的の入院の方がよくお持ちになる食事についての感想は、ご飯が多すぎるということです。しかし、その食事をすべて食べていただいてても体重は減っています。間食がないからそうなるわけですが、逆にいうと入院中の食事体験を通して多くの方が、主食が十分でないから間食が増えるのだというように実感されるようになります。
ただしそれを実践へ繋げられるくらいにまで食事に対する意識が変化しているのかどうかをとらえることは簡単ではありません。この6年間我々は、2100カロリーの常食を利用して、どれをどれだけ残したらいいのかについて患者さんに考えていただくことを続けています。驚くべきことに三食を大変少なく摂る方は少なくありません。いずれにしても当初の摂食の多寡にかかわらず入院中の栄養指導により目標カロリーの摂取へと近づいていきますが、この際にあまりに熱心に減らす方はその後反動がきてダイエットが順調に進まないということがわかってきました。
 ほかの生活習慣関連病でもそうかもしれませんが特に糖尿病の治療は長距離走と似たところがあります。マラソンランナーは“一定の速度で走れるから一流とされる”そうです。一定の血糖管理を達成できる方が一流の糖尿病患者さんなのかもしれません。人の心は複雑でいつも“好きなものを食べたい”という気持ちと“ちゃんとやらないとだめだ”という気持ちの葛藤があるはずです。この“好きなものを食べたい”という気持ちをやっつけてしまおうという発想は、療養の長期継続を困難とします。反対に長期に療養をきちんと続けるための支援となるのは、糖尿病の方の場合の血糖測定のような効果の判定ということとなります。長距離走者の伴走のようなダイエットの効果の評価を続けながら、ご自分にとっての正しいダイエットを継続してください。 
司会

司会 病院食について、ずいぶんイメージが変わったのではないでしょうか。糖尿病に関しては、末永く一定の速度でやっていくということでした。続きましては、薬膳料理と題しまして、秋田赤十字病院薬剤部薬剤師、河辺玲子先生です。河辺先生は薬剤師の資格をお持ちで、主に漢方薬の研究をされています。それから結びついて薬膳料理の研究をされています。



薬膳料理

河 辺 玲 子 氏 (秋田赤十字病院 薬剤部 薬剤師〉

 薬膳料理といえば漢方薬が入った料理を思い浮かべる人も多いと思います。薬膳料理とは元気で長生きしたいという願望から生まれ、病気の予防や治療を目的として漢方的理論に基づき、漢方薬や食品を配合して調理した美味しい料理です。漢方的考え方に基づき食品どうしの組み合わせだけの場合もあります。       
 漢方的考え方の治療の順序は、一に食養、二に休養、三に薬養です。
 また「上工は未病を治す」これは、優れた医師は体調の変化を早めに発見し発病しないようにするという意味です。古来中国では医師の中で食事を通して人々の病気を予防する事が出来る食医が最も尊ばれていました。
 食はとても大事なものです。そこで今日ご出席の皆様には、家庭での食医になり、自分そしてご家族の皆様を健康で病気になりにくい身体になるような食事作りをしていただきたいと思いますので、そのポイントを話したいと思います。
 医食同源、これは中国では薬食同源とも言われていますが、空腹を満たす時は食、病気を治す時は薬になり薬品も食品も区別つきにくく、同じ源であるということです。
 その例に甘麦大棗湯というヒステリーや小児の夜泣きに効く漢方薬は、大棗はなつめの実、ショウバクは小麦、そして醤油等の甘味成分として使われている甘草の3種類から構成されています。このように漢方薬にも食品にも使われているものがあります。
 漢方薬・食品には、それぞれ薬能(効能)、薬性(性質)、薬味(味)があります。薬膳を考える上でこの3項目について総合して判断していかなければなりません。
 秋田はとても寒い時期で、冷えて困っている方も沢山いらっしゃると思います。冷えは万病の元とも言われて、代謝が悪くなり、免疫力も落ちます。今回は冷えと関係のある薬性(性質)について説明していきたいと思います。
 漢方薬・食品の薬性(性質)は寒性・涼性と言って摂取すると体を冷やす働きがあるもの(鎮静・消炎作用)。熱性・温性と言って摂取すると体を温める働きがあるもの(興奮・新陳代謝を盛んにする)。平性は体温を変化させることが無いものに分けられます。熱性の病気の場合は寒性の薬で治療し、寒性の病気の場合は熱性の薬で治療します。そして毎日食べる食品は、寒・熱のバランスをとり平性の状態にして食べるのが元本です。そして気候・体調に合わせ体の寒・熱のバランスをとる必要があります。
 身近な食品の中から説明していきます。穀類では餅米は湿性です。怪我をして傷がある場合等は、体の中に熱を持ち化膿させ悪化させることもあるので食方に注意が必要です。毎日食べているうるち米は平性で体温を変化させません。大麦・小麦は涼性です。
 芋類ではヤマイモは温める働きがあり、じゃが芋やさつま芋は平性です。コンニャクは体温を下げる働きがあります。ノンカロリーのコンニャクを食べ満腹感を得るダイエットが流行したことがあります。成功した人もいればうまくいかなった人もいるようです。成功しなかった人は、コンニャクばかりを食べて体が冷え、代謝が落ちカロリーを消費出来ない体になり、摂取するエネルギーを減らしてもまたため込んでしまう体になってしまったのです。この様な場合は、温かになる食事をして代謝を上げ、運動などで筋肉量を増やしカロリーを消費できる体にしなければなりません。コンニャクは、良い食材ですので温かいおでんなどで平性にして食べる必要があります。
 豆類は日本人が古来より食べてきたとても良い食材の1つです。豆腐は冷え寒い季節はなべものにして温かくして食べることが大事です。この寒・熱の性質は、調理法や薬味で変化させる事が出来ます。
 肉類では羊肉(マトン)が温める働きが強いです。寒い地方の中国の北方や北海道でジンギスカン鍋などで食べられています。
 魚介類ではシジミなどの貝類は、涼が多いですが温める働きの薬味の生姜を入れ温たかい味噌汁にして食べます。これは先人たちの知恵だったと思います。京都では夏の暑い時期ハモ料理が食べられているのも納得させられます。
 野菜類では、カボチャ、ネギ、ニラ、ラッキョウなどが温です。夏野菜であるトマト、キュウリ、レタスは冷え物です。今トマト鍋が流行っていますがよい食べ方です。なすやにがうり(ゴーヤ)も冷え物なので食べ方を工夫する必要があります。
 次に性質を変えられる調味料です。しょうが、にんにく、こしょう、さんしょう、とうがらし、ニッケイ、からしは温める働きがあります。ごま滴は涼になっていますがごま自体は平です。ごま油を料理に使ったりするととても滋養になる良い食材です。
 次に果物です。これは調理や味付けなどで性質を変化させにくくそのもの自体の性質がでるので、十分気をつけなければなりません。すいか、メロンは冷やす作用が強く夏の暑い時に食べるのはいいですが、クーラーが入っているようなくらしのなかでは、食べ過ぎに注意が必要です。夏に体を冷やしすぎると秋になって調子が悪くなります。冷えは何年も蓄積されずっと一生続くこともあります。
 では、次に家でも手軽に作れる薬謄料理を紹介します。ちぎり梅ご飯は、梅干しをご飯に混ぜせん切りのシソをちらします。梅もシソも温める働きがあり胃腸を助け食欲を増します。かぼちゃと人参のポタージュは、かぼちゃには温める働きがあり、胃腸の働きを助けます。かぼちゃにも人参にもカロチンが多く含まれ貧血予防になります。紅花おこわは、紅花も餅米も温める作用があり血のめぐりを良くします。マーボナスは、なすは冷え物ですが生姜、にんにく、唐辛子で味付けしたひき肉と一緒に料理すると代謝を高め、血のめぐりを良くし肩こりなどに効果的です。陳皮牛肉は、健胃薬の陳皮(温州みかんの皮の干したもの)と牛肉と野菜をトウガラシ、サンショウなどで料理したもので、胃腸の働きを活発にし体を温めます。
 今回の話が、毎日の食事に少しでも役立てればとても嬉しいです。
司会


司会 私たちが普段食べている食品でも、熱・温・平・涼・寒に分類されているということです。これをバランスよく食べる、家庭でも出来る薬膳料理の紹介でした。続きまして、子どもの食生活の大切さと題しまして、秋田市小児科医会会員 後藤敦子先生です。秋田市小児科医会では秋田市の子どもの体格に関して、非常に膨大なデータをお持ちです。その辺りに関してお話があると思います。



子どもの食生活の大切さ

司会

司会 皆さん、お子さん、お孫さんがいらっしゃる方ばかりだと思います。子どもの食生活は家族と考えていかなければいけないということでした。続きまして、秋田市の食品衛生管理の現状と題しまして、秋田市保健所衛生検査課副参事 生駒先生からお話をいただきます。今現在、食の安全性が言われていますが、秋田市の現状についてお話いただきます。


秋田市の食品衛生管理の現状


司会

司会 食中毒は家庭でも起こるというのは驚きました。家庭での注意点をお話しいただき、ありがとうございました。


総 合 討 論


司会 ここで皆様から受け付けた質問に、講師の先生方から答えていただきます。まずは河辺玲子先生に「漢方的・薬膳的に食べ過ぎで気をつけなければいけないことはありますか」との質問です。

河辺氏 食品には薬能(効能)、薬性(性質)、薬味(味)があると言いましたが、先ほどは主に薬性、性質についてお話しました。ところが、薬味(味)についても考えなければなりません。薬味(味)には五味と言いまして、酸味、苦味、甘味、辛味、塩味があります。それぞれ食べ過ぎると色々な変調が出てくると言われています。第一にに酸味を食べ過ぎると、筋肉が萎縮し口が変形すると言われています。苦味を食べ過ぎると皮膚が乾燥し体毛が抜け落ちます。甘味は骨が痛むと言われています。辛みは筋肉が引きつり、爪に栄養が行かなくなります。塩味は血の異常を高め、鬱病を悪くすると言われています。塩味を食べ過ぎると高血圧や脳卒中になると言われているのは、そのせいかもしれません。そこで、偏らずバランスよく食べることが大事です。特に現在は甘味、砂糖を使ったお菓子や糖分の多い果物を食べることが多くなりました。体が痛むという方がいると思いますが、砂糖は先ほどお話ししたように冷えものです。また、砂糖は甘味ですので、体が痛くなるので、十分気をつけなければなりません。最後に、江戸時代の本草学者、儒教者の貝原益軒先生が「養生訓」の中に「五味を備えて少しづつ食べれば病生じず」という言葉を書かれていますので、何でもバランスよく召し上がっていただきたいと思います。

司会 続きまして、後藤敦子先生へ「赤ちゃんの時の肥満は問題ないのでしょうか。赤ちゃんにダイエットは必要ですか」との質問です。

後藤(敦)氏 4ヶ月健診で10kg近いお子さんもいますが、赤ちゃんの時の肥満と小学生の肥満と比較しますと、赤ちゃんの方が残りにくいとされています。また、母乳で育っている赤ちゃんの場合は、飲みたいだけ飲ませても問題ないとされていますので、しっかり母乳で育ててもらいたいと思います。

司会 続いて、保健所の生駒さんに「生牡蠣を食べて当たるのが心配です。生食用として売られている牡蠣は100%安全なのでしょうか」との質問です。

生駒氏 市販されている牡蠣には「生食用」と表示されていまして、生で食べられるものがあります。これは国で定めた規格基準があり、一般細菌や大腸菌、腸炎ビブリオ等について細菌検査し、これをクリアしたものが出荷されます。生産サイドでは水揚げ後、牡蠣を無菌海水で浄化してから出荷していますが、まったく菌をゼロにすることは技術的にできないため、たべる方の体調によっては急性胃腸炎などの症状が出てしまうこともあります。その他、アレルギーや貝毒による場合もありますので注意が必要です。また、ウイルスについては規格基準はありません。生産サイドでは自主検査を行い、その安全性を高め出荷していますが、ウイルスが全くないことが補償されているものでもないため、これにおる胃腸炎事例が起こっていることも事実です。このため、牡蠣を100%安全に食べるためには、十分加熱して召し上がる方がよろしいです。

司会 続きまして質問ではないのですが、米本さんへ応援メッセージが寄せられています。「秋田県産の良い食材はたくさんあるとの話でしたが、西武やフォンテの地下食品売り場でも他県のものが多く、秋田県産のものを更にアピールしてください」とのことでした。

勝田氏 質問が多数に及びましたので司会の応援です。御所野ひかりクリニックの勝田です。皆さん食に関しては非常に興味を持っていらっしゃるのがひしひしと伝わってくる内容です。フロアーからの質問ですが、時間の都合上全ては紹介できません。「漢方薬に関して、保険診療ができるのか」という質問がありました。普通の薬品と同じく、保険診療が可能です。中永先生に質問ですが、素人でも分かる「この人だったら温かい物を食べた方がいい」「この人は冷たい物を食べた方がいい」というように、自分で診断する方法を教えて下さい。

中永氏 非常に深い質問ですね。簡単に言えば、自覚症状です。自分でどう感じるかが一番大きいのです。しかし、先ほども言いましたが「手が熱いのに、実は冷え性」ということもありますので、そこは難しいです。基本的に足が冷たければ冷え性です。また、可能であれば鏡で舌を見てください。歯の形で水が多くなり冷えている場合もあります。舌が赤くなっていれば「熱性」、白ければ「冷え性」と、舌が一つの評価になると思います。他にも色々ありますが、まず簡単に見られるのは舌だと思います。

司会 その他、フロアの方からご質問はありませんか。

質問A 秋田県民の食生活の問題点として、塩分の過剰摂取があると思います。塩は「寒」に分類されていましたが、なぜ我々は寒い地域に住んでいるのに、塩を好むのかということについて教えてください。

中永氏 色々な塩の種類がありますが、色々成分を抽出した塩化ナトリウムの塩は体を冷やす効果があります。しかし自然の塩は他のミネラル成分が入っているので、必ずしも体を冷やさないと思います。ですからやはり、体が必要なので塩をたくさん摂り今まで凌いだのだという印象があります。相撲でも塩を摂ります。もちろん儀式でもあるのですが、塩を口に含み、体がかっと熱くなり闘うモードに入ります。塩はやはり体を温めます。老健施設などで寝たきりの患者さんは、血圧をきっちりコントロールされるので、やはり元気がなくなります。少し高めだと元気が出てきますので、塩はある程度抑えた方が良いのは間違いないのですが、あまり厳しく減塩しなくていいと思います。自然の塩は必ずしも体を冷やすものではないと私は見ています。

司会 そろそろお時間となりましたので、シンポジウムを閉めたいと思います。今日のサブタイトルの通り、食と言うのはいかに健康にとって大切かよく分かったと思います。それではシンポジウムを終了いたします。

総合司会 並木先生、勝田先生、またシンポジウムの先生方、どうもありがとうございました。皆様どのようにお感じになったでしょうか。漢方や毎日の食事など色々なことが分かりました。今日の夕飯は何を買おうか、少し考えが変わったかもしれません。本日の医療を考える集いが、少しでも皆様の生活の役に立てれば私どもは幸いでございます。本日はありがとうございました。   

まとめ 秋田市医師会広報委員会 担当理事 能登 弘毅

 「第34回医療を考える集い」が平成24年1月21日(土)秋田ビューホテルにて、例年どおり1月下旬の土曜開催ができました。厳しい寒さが続く中、当日は比較的穏やかな天候で参加者の出足も好調のなかで開会されました。
 「医食同源‐健康は食から‐」をテーマに基調講演の後、シンポジウム形式で5人のシンポジストによる発表、基調講演演者を加えた質疑応答という流れで進行しました。それぞれの内容の詳細については別項に譲りますが、参加者は興味深く傾聴し、途中退席された方はほとんどいなかったようでした。また、途中の休憩時間に今回のテーマに沿った薬膳茶の試飲を用意しましたが、これも好評で不足が出るのではないかと心配するほどでした。このように「第34回医療を考える集い」は盛会のうちに終了し、最終的に210名の方に参加していただきました。
 今回の開催にあたっては昨年の反省を踏まえ、開催日は土曜日とし、さらに事前の広報活動を充実させること、参加者にあらかじめシンポジウム後の質問事項を用紙に記入してもらうこと(フロアからの質問も受け付けました)、「医療を考える集い」を実際に評価してもらうためにアンケートをお願いしたことが、これまでと異なる新たな試みでした。これらを含め今回の「医療を考える集い」をアンケートの結果(回答率57.6%)と合わせ考えてみたいと思います。
 事前の広報活動については昨年、誤った内容の広報記事が開催直前に魁新聞掲載されたことから、内容の確認と新聞のほかにTVでもNHK、民放など複数回取り上げてもらいました。ポスターやリーフレットもテーマを考慮して配布先を検討しました。アンケートによれば参加者の割合は60歳以上の女性が多かったのですが、男性や30代、40代の参加者も少なくありませんでした。さらに、開催の情報源が新聞やTVからと答えた方の割合が2番目に多く、誘われて参加した方がそれに次いでいることから、新聞、TVの活用と「口コミ」の有用性に着目した広報活動が参加者の確保に重要と思われました。
 テーマの選定は「医療を考える集い」成否の最も重要な要素ですが、今回の基調講演、シンポジウムともに内容については好評価していただいたと思います。単に著名な方を講師に選んで講演してもらうのではなく、あくまで市民の皆さんの興味ある話題を、身近で活動している専門家からわかりやすく解説し情報提供してもらうのが本会の趣旨ですので、その意味では今回の人選は当を得たものであったと考えます。加えて、アンケートでテーマに対する具体的な要望が寄せられたことは今後のテーマ選定の参考となると思います。
 具体的な会の進行については、結果的には大きな支障はありませんでしたが、限られた時間内での基調講演、シンポジストの持ち時間については参加者からも、もう少し長く聞きたかったという意見があり、持ち時間が短いため話し方もやや早くなってしまったのかもしれません。講師の人数や時間配分には検討の余地があるものと考えられます。一方、質疑応答では直接フロアからの質問を受ける他に、事前の質問用紙配布による質問事項のある程度の把握は、限られた時間の有効活用という点からは有用で、今後も続けてよいやり方と思われました。今回は休憩時間に薬膳茶を提供しましたが、テーマに関連した休憩時間の有効利用は参加者の興味を持続させる意味では、ないがしろにできないポイントであると思われました。持ち帰りの資料については、量的には十分と考えていましたが、アンケートの内容からさらに検討する必要があるようです。
 今回、初めて「医療を考える集い」に対するアンケートを行いましたが、まず驚いたのが回答率57.6%と高かったことです。興味と期待を持って参加した方が少なくないことを示しているものと思われます。さらにそこから見えてきたのは、これまでの「医療を考える集い」の取り組みが間違った方向ではなかったということでした。昨年の当会がきっかけで、県内に新たなNPO組織が立ち上がったり、基調講演講師が再度同様な講演を奇しくも同じ日に行ったりと当会が種をまいたような活動がみられるのはその表れと思っています。今回行ったアンケートに寄せられた市民からの意見、要望を秋田市医師会だけでなく、各郡市医師会も活用できるようにと考えています。
 近年、一般市民を対象に、著名人を講師にした大企業がスポンサーとなった大きな医学集団会が数多く開かれていますが、ともすればその中に埋没してしまいそうな「医療を考える集い」の存在意義を疑う意見もあると思います。市医師会主催の「医療を考える集い」は市医師会の重要な活動の一つです。本会を運営する広報委員会は医師中心の学会や大企業主催の医学イベントとは全く異なるものであることをよく認識し、本会の趣旨に沿って発展、継続することを希望します。また、今後とも会員諸先生方のご協力を重ねてお願いいたします。

アンケート結果について

 今回のアンケートは、参加210名中121名から回答があり回答率は単純に計算して57.6%でした。この種のアンケートにおける回答率としては高いもので、関心の高さがうかがえます。

1.2. 年齢性別
 参加者の構成は60歳以上の女性が多く、これまでの漠然とした参加者の全体像を具体的に表しています。今回は40歳以下の比較的若い年齢層の方の参加が予想外に多く、興味のあるテーマであったためと思われました。男女比も例年並みと思われました。

3. リピーター
 複数回参加している、いわゆるリピーターは参加者の約1/4ほどで、このような方たちの支えは小さくありません。

4. 情報源
 当会の認知については、これまで行ってきた方法も大切ですが、今後はTV,新聞での広報の活用が必要であることは明らかです。さらに意外だったのは、誘われて参加した方が相当数いることです。やはりテーマとリピーターがキーワードだと思います。

5. 評価
 今回の基調講演、シンポジウムに対する評価は高く、別項に掲げます参加者の意見の中によく表れていると思います。その中にも、改善すべき点の指摘もあり今後の参考にしたいと思います。
参加者アンケート 感想・意見・テーマについて

ご自由に感想、ご意見をお聞かせ下さい。また、今後取り上げてほしいテーマがありましたら、お書き下さい。


① 大変良く、参考になり、勉強になりました。市立病院では、ご承知と思いますが糖尿病教室や肝臓教室が毎月或いは隔月市民参加型で実施されています。しかし、教室に参加する方が少ないので残念に思っています。市医師会でも学ぶ人が増えるように対策をお願いいたします。医食同源のレジメは文字が小さいので老眼にはつらい。(70歳以上・男性)

② COPD(慢性閉塞性肺疾患)の取組。(70歳以上・男性)

③ a.投薬による副作用を治す治療を知りたい。b.市内の一般開業医にも漢方治療専門医の多数を望みます。(70歳以上・男性)

④ 告知の仕方(新聞・市広報等)をもっと工夫するとまだまだ聞きたい人が多いと思う。(70歳以上・男性)

⑤ 次回また参加したいです。(70歳以上・女性)

⑥ 初めてのお茶を飲ませて頂きありがとう。赤い実にはびっくりしました。飲みやすかったです。(70歳以上・女性)

⑦ 漢方について、日常生活で話し合うことや、勉強する機会もなく、大変参考になりました。(70歳以上・女性)

⑧ とても良い話を聞かせて頂きありがとうございました。(70歳以上・女性)

⑨ a.基調講演では、どうして良いか、悪いか、どのように摂ればよいかなど納得いく説明でありがたい。漢方薬に迷いがあったのがもっと向き合っても良いと思いました。b.シンポジウムでは、地産・地消秋田をもっとPRしてもよいと思う。今血糖値が高くないが、今後の参考にしたい。食材のバランスの大切さを再認識する。また集いに出席したい。(70歳以上・女性)

⑩ 近くの病院等でこのような集いをやって頂けたらありがたいです。今日は遠いところから来ましたが、大変参考になりました。ありがとうございました。(70歳以上・女性)

⑪ 年に1回だけでなく、数回の講演をお願いしたい。(70歳以上・女性)

⑫ 食育という言葉から、子育て中、あるいは、育ち盛りの子供を持つ母親の参加が少ないのでは?(宣伝が必要では)。学校現場、あるいは、例えばPTAなどでの講演なども良いと思います。(70歳以上・女性)

⑬ どの先生も早口で、スラスラーと進んでしまう、制限時間もあるでしょうがね?!(70歳以上・女性)

⑭ テーマが良かった。病人の食事・食べ方も取り上げてほしかった。
今後取り上げて欲しいテーマ:老人、病人の食事の工夫。(70歳以上・女性)

⑮ 今後取り上げて欲しいテーマ:疾病と薬との関係について。(70歳以上・女性)

⑯ 早口でもう少しゆっくり話して欲しかった。とても参考になりまして、ありがとうございました。(70歳以上・女性)

⑰ 本日の講演、シンポジウムの各内容をHPで公開して頂きたい。少し早くて書き留めることが出来なかった。(60歳代・男性)

⑱ 大変有意義でした。次回も身近なテーマでお願いします。(60歳代・男性)

⑲ 各シンポジストもレジメを配布して下さい。(60歳代・男性)

⑳ 本日はほんとうにありがとうございました。(60歳代・女性)

㉑ 初めての参加でしたが、大変有意義な内容だったと思います。今後の取り上げてほしいテーマについては、難病と言われている病気についての問題点や、取り組みなどについて知りたいと思います。(60歳代・女性)

㉒ a.シンポジウム6名のはとても良かった。普段聞くことの出来ない、それでいて身近な問題をいろいろな角度から集約されていて大変参考になりました。B.秋田県で問題になっている医療・健康等これからも取り上げてもらいたい。全国的に低位にある事項がありすぎて。民意を上げるためにも。(60歳代・女性)

㉓ a.胃弱でず~と通院、いつも不快感になやまされています。ぜひ生姜を食生活にほどよくねりいれていきたいと思います。お話を聞けて本当に良かったです。ありがとうございました。b.薬剤師さんのお話で、できれば資料として配付していただけたら…と、わがままですね。(60歳代・女性)

㉔ 基調講演で、中永先生の話をもう少し詳しく聞きたかった。シンポジウムも時間が短くて、もう少し聞きたい。(60歳代・女性)

㉕ シンポジストの方の発表内容についても、簡単なレジメがあればよいと今回も感じました。(60歳代・女性)

㉖ 食品添加物について知りたいと思います。(60歳代・女性)

㉗ 全体的によかった。(60歳代・女性)

㉘ 台所仕事の際、指輪を外したり、時計を外したりする人は、少くないように感じる。菌のもと、はずすように広報等でアピールすることが是非とも大事。(60歳代・女性)

㉙ シンポジストとしてこれだけの方々においでいただいているので、フロアと生の意見交換の場面があれば参加したという実感をもてたと思います。時間の関係で残念だったと思います。(60歳代・女性)

㉚ 早口で聞き取れないところがある。(60歳代・女性)

㉛ 今後取り上げて欲しいテーマ:アルコール・痴呆。(50歳代・男性)

㉜ a.漢方外来の中永先生のお話を是非またお聞きしたいです。秋田県は、今後治療よりも予防に力を注ぐように医師会の対策としてどんどん医食同源の考え方を広めて欲しいです。b.塩分のこと、食事の正しい取り方についての公衆衛生指導に力を入れて正しい知識と選択方法や料理レシピなど多方面の方々の力を得ながら活動を広めて欲しいです。c.医食同源というテーマのもと保健所は今回のテーマからずれて残念でした。保健所からは、食中毒(冬季は増加するので注意が必要なことだと思いますが)はパンフのみにして、きちんとテーマに沿った食品添加物について紹介して欲しかった。(50歳代・女性)

㉝ a.テーマ別にお話を聞けて良かったと思いますが、糖尿病の話、秋田の食材等、時間が短く、もっと聞きたいと思いました。b.今回は、シンポジウムをたまたま新聞で知りました(広報は昨日届きました)ネットでみれる(?)など、知る情報をほしいと思いました。(50歳代・女性)

㉞ 中永先生のお話をもっと聞きたかったです。外来で是非お会いしたいと思いました。(50歳代・女性)

㉟ 食物が身体に与える影響の大切さを知ることが出来ました。また、漢方医療の基本的な考え方勉強することが出来ました。貴重なお話をありがとうございました。(40歳代・男性)

㊱ 今日のお話は、すぐにでも実践できそうな、わかりやすく興味のある内容で、とても有意義な時間となりました。ありがとうございます。(40歳代・女性)

㊲ 今後取り上げて欲しいテーマ:子どもの健康、ストレス、食の安全など。(30歳代・女性)

㊳ 漢方が身近にあるなんて、びっくりしました。私も漢方に興味がありますが、またこういう機会があってほしいです。(30歳代・女性)

㊴ 職場や友達などに話す話題が出来て良かったと思います。(30歳代・女性)

㊵ 漢方が医療の現場、特に救急においても利用されている点が興味深かった。看護学生も聞いて参考になるようなテーマを取り上げて欲しいと思う。(30歳代・女性)

㊶ 食についてなど、興味深いお話でした。(20歳代・女性)