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Afterword to the Newsletter: [Pen Relay]
  秋田市医師会報のあとがき「ペンリレー」のご紹介です。
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中毒?
秋田赤十字病院 伊藤 智夫
 大学の同期であり、現在同僚であり、子育てその他を話せる僕の数少ない友人である当院代謝内科の菅沼由美先生よりのバトンを受けました。受けてから気づきましたが、締め切り近くに発表する研究会があり、さらにその研究会で座長も仰せつかり、さらにさらに全国規模の研究会での座長は初のため今結構焦っています。
 まずは近況を書くと小児科医となり21年、基本NICU診療のみになり17年を超えました。もう小児科医というよりもっとマイナーな新生児科医になっていますが、ここ4年くらいNICU卒業生の発達外来を始めて小児科医であることを少しずつまた思い出している感じです。新生児科医として最も感じることは出生数の減少です。秋田県の出生数の激減はすごいペースです。僕が新生児を始めた2007年は7502人だったのが2024年は3540人で半減以下です。当院の入院数も最初は集約化で保っていましたが今は結局半減しています、。どうすれば秋田は消滅しないで済むのか新知事にはぜひ頑張ってほしいです。
 それに関連しているのかしていないのか今回のテーマは有酸素運動です。僕はずっと長い間有酸素運動は大嫌いでした。マラソンが趣味という人はどうかしてるぜと思っていました。苦しいのが好きなんて訳が分からないと感じていました。運動神経もよくないせいもあって中学校の校内持久走はビリから数えた方が早かったですし、人生で最大に長く走ったのは中学校の卓球部で走らされた3㎞が最大くらいの人生です。それが何故急に好きになったかというと理屈っぽい僕は完全に頭から入りました。そう、ベストセラーの「スマホ脳」、「運動脳」です。スウェーデンの精神科医アンデシュハンセンが書いたこの本は世界的ベストセラーになっており読んだ方も多いと思います。
 「スマホ脳」との出会いはまた自分のあまり好きでないものからですが、僕は携帯やスマホがあまり好きではありません。いつでもどこでも連絡とれる、情報とれるは余計なお世話と感じているからです。そのため自分の子供にも与えていませんでしたが、長女の高校入学時にさすがにないと困るということになり買ってあげるときにこの本の存在を知りました。「ビルゲイツもスティーブジョブズも自分の子供にスマホは与えていない」という刺激的な帯にひかれ、自分も読んだうえで子供に読ませました。人間の脳はもともと狩猟民族であり危険回避のため情報を矢継ぎ早に得る事で報酬として快感を得られること、なのでスマホから情報を得続けることをやめられなくなる事こと。狩猟や猛獣から逃げるため走る事にも脳内麻薬が出るという理論も妙にすっと入ってきました。
 次に「運動脳」です。実際は「スマホ脳」より先に書かれた本のようですが、「スマホ脳」に納得した僕はすぐに「運動脳」も買いました。「運動脳」では運動による記憶力等の脳の活性化、抗うつ薬より運動の方がうつに効果があるなどエビデンスを交えて書かれており、普段エビデンスなんてくそくらえと思って診療しているのに完全に納得してしまいました。
 この2冊を読んだ後、妻が買ってあまり使用していなかったエアロバイクを家で30分こぐのをはじめてみると、つらいのは最初だけで20分を超えるくらいからつらくなくなってくることが分かりました。さらに30分終わると頭もすっきりします。普段のストレスも緩和された気がしてきました。もう脳内麻薬のとりこです。これも中毒なんじゃないかと少し疑問を感じながら有酸素運動にはまっていきました。ジム(子供が水泳で通っているためにいただいた無料券です)のランニングマシンも初めて使ってみて8㎞程度の速度ですが1時間走る事にも成功(次の日足腰かなりつらかったですが)。本当にマラソンする人にしてみればお笑い種程度でしょうが、3㎞完走もしたことない僕には超絶変化です。
 今現在も嫌いなスマホでYou Tubeを見ながら、エアロバイクで嫌いな有酸素運動30分を週2~3回しています。家族にはもう「アンデシュハンセン脳」になっているとやゆされながら続けています。やっぱりこれも中毒でしょうか?
 こんなところで失礼したいと思います。ちなみに今回字数制限3000字以内がついていました、。何年か前に前回僕が書いたときにとにかく長くしてやろうと思ってすごい字数で投稿したのが原因かもしれません。次回はたのしい楽しい後輩で頼りになる同僚、新生児医療もだけどですが飲み会でのMC業にも命を懸ける男、当院新生児科の太田昭三翔三先生にお願いしたいと思います。
 最後に掲載されるかわかりませんがchatGPTに書かせた自画像を添付してみました。どんどん進むテクノロジー的なものは使いこなせない僕にとっては恐ろしいといつも感じています。


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